このページでは、弊社で塗装させて頂いたOB様の塗装後10年目のアフター点検の結果を報告しています。
大同防水は、自分たちの仕事がどのように変化していくかを追いかけていき、気付きや改善点を見出しこれからに活かすためのアフター点検を大切に考えています。
目 次
建物概要
建物概要:ダイワハウス軽量鉄骨造
屋根:スーパーエコ体感
外壁:セラミシリコン
付帯部:クリンマイルドシリコン
屋根を塗装して10年後・・・
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塗装後10年の屋根の状態
若干黒くよごれているものの大きな変色やサビなどは見られませんでした
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塗膜の剥がれ
若干の北側の屋根に塗膜の剥がれが見受けられましたが問題ない程度でした
屋根は外壁の1.6倍速く劣化する
屋根は外壁より1.6倍~1.8倍速く傷むと言われており、10年経過しているのでもっと劣化しているのではないかと予想しておりましたが、色落ちや剥がれなどは予想より少なく、10年経過している割には良好な状態を保っていました。
屋根には大日技研工業のスーパーエコ体感を塗りましたが、無機質であることも長持ちするポイントかもしれません。
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南側なのにチョーキングしていない
塗装後10年経過している南側の外壁を手で触ってみましたが、チョーキング現象は見受けられませんでした。実は南側だけ上塗りを1回多く塗っています
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東側はわずかにチョーキングがみられる
東側の外壁はわずかですがチョーキングし始めていました。4回塗り部分と3回塗り部分とではこのように差が出ることがわかりました
外壁の方角によって劣化スピードに差が出る
陽当たりが良い南側が早く傷むのではないかと予想し、南側だけ4回塗り(下塗り1回+上塗り3回)していましたが、予想通り4回塗りした部分はチョーキングしていませんでした。
一方で西側と東側の3回塗りした部分はわずかですが手に白い粉が付着する現象が見られました。方角によって塗り回数を替えるという作戦は効果があることがわかります。
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東側の雨がかからない部分
東側の一部はテラスがあり雨がかからない部分の外壁は艶が残っていました。まるで塗ったばかりのようなきれいな状態を保っていました
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南側ベランダ下
南側のベランダの下の外壁は艶が残っており一番ピッカピカな状態でした。
雨がかりがする・しないで劣化スピードが違う
波板テラスの下の外壁は艶が残っており綺麗な状態でした。また、南側ベランダ下の外壁も艶が残っておりピッカピカの状態でした。
これにより、雨がかかる部分と雨がかからない部分とでは劣化スピードに差が生じることがわかりました。
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目地シーリング施工後10年
目地シーリングの上から塗装していますが表面塗膜の割れもありませんでした。
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熱膨れ
ダイワハウスの外壁は熱膨れが生じやすいことで有名ですが、熱膨れが起きていたのはこの範囲だけでした
シーリングの上から塗装して10年・・・
10年前はシーリングを先い打ち替えてシーリングの上には塗装をかける工法でしたが、シーリングの劣化も見受けられず表面塗膜の割れも全くありませんでした。
現在はシーリングの上から塗装をかけず高耐久シーリング後打ち工法を標準としていますが、シーリングの表面が割れにくくなる対策を講じるとこのように10年経過しても表面が割れないようにすることが可能な場合があります。
熱膨れ
ダイワハウスの外壁特有の熱膨れ現象は玄関ドアの横にわずかに発生していました。玄関横は雨がかからない部位ですが、おそらく直射日光が当たる部位なのだろうと判断しました。
熱膨れは次の塗り替え時まで現状のままで問題ありません。気になるからと言って潰したりすると塗膜が破れるのでお勧めしません。