代表:品川真一
塗装工事と物損事故はあまり関係ないように思われるかもしれませんが、意外と多いです。
特に多いのが、足場設営と解体時に起こる事故です。物損事故は業者側の責任になりますので、業者側が弁償するのが一般的です。
ただし、物損事故があったのに黙っていたり、ごまかしたりする業者もいるので注意してください。
このページでは、塗装工事の物損事故と弊社の取り組みを説明していきます。
外壁塗装中によくあるの「物損事故」
物損事故とは、建物や物が壊れてしまった事故のことを言います。物損事故の責任は業者側にあるため、弁償するのが一般的です。ここでは、塗装工事にどのような物損事故が多いのか説明します。
足場設営と解体による物損事故
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塗装工事の場合は、足場設営と解体による物損事故が多いです。足場資材は重量があるだけでなく、突起部分があるので、少しでも当ててしまうと壊れてしまいます。
例えば、玄関タイル。塗装工事には関係ない玄関タイルですが、こういう階段の段差部分などは間隔がつかみにくく、足場材を当ててしまうことが稀にあります。
タイルを割った場合にやっかいなのが、ほぼ同じタイルが世に残っていないということです。
メーカーはメンテナンスのために7年間は在庫を置いておかなければならないのですが、外壁・屋根の塗り替えサイクルは10年以上なので、補修をしようと思っても10年以上経っている状況では既に廃番になっている可能性が高いのです。
そのため、壊した部分だけ張り替えると色が異なってくるので見た目もよくありません。結果として一段すべてのタイルを張替るか、あるいは全面タイルを張り替えるしかなくなります。
そんなことにならないためにも、弊社では物損事故が起こりやすい玄関タイルや階段部分は、写真のような強固な養生を施しています。
話が少しそれますが、「塗装工事を夏場にすると足場シートに囲まれて暑い」なんて言われますがウソです。実は足場シートが陰になるので工事中は逆に涼しくなるのです。
塗料の飛散事故
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次に、多いのが塗料の飛散事故です。昨今は吹き付け工法が減り、手塗り工法が主流になっておりますが、手塗りだから飛散しないというのは大きな間違いです。
手塗りの場合はローラー刷毛を用いて塗装していきます。このローラー刷毛が既存の外壁のエンボス部分に引っ掛かり、塗料が跳ねてしまうのです。
そして跳ねた塗料が空気中に舞い、養生シートの隙間などから足場を超え、車などに付着する事故が発生します。
このような事故を防ぐ為にも、塗装工事中の現場の周辺の車には車用養生シートを被せるのが常識です。材質は布シートがベスト。ビニルシートはかえって車を傷をつけてしまったり、風で飛んで行ってしまうことがあるので注意が必要です。
損害賠償保険に加入してる業者が安心
事故は未然に防止すべきものですが、それでも生涯無事故というわけにもいきません。100件に1件なのか、1,000件に1件なのか、割合はさまざまでも決してゼロにはなりません。
そのために、業者が加入できる損害保険があります。万が一、物損事故が発生しても、業者側が保険を使い弁償できる保険です。
このような保険に加入していないと弁償してもらえないこともあるので注意してください。
契約する前に、「物損事故の補償はあるか?損害保険に加入しているか?」を聞くことをオススメします。
もし「はい!補償します。」と言った場合も、その旨を必ず契約書に書いてもらうようにしてください。口約束だけでは、実際に事故が起こった時に言った言わないのトラブルになる可能性があります。