外壁塗装を行う際に、どのくらい日数がかかるのか?長引くことはあるのか?など気になる点は多いのではないでしょうか。
このページでは、外壁塗装の工期に関する疑問についてご説明いたします。
外壁塗装工事の工期は何日かかる?
住宅の外壁塗装工事の平均工期は大同防水の場合、外壁のみで2週間程度、屋根+外壁で20日間程度です。
そんなにかかるの?と思われましたか?
それでは工程の流れを説明しましょう。以下は外壁のみのケースです。
第1日目 仮設足場組み立て
第2日目 シーリング作業(打ち替え、隙間シールなど)
第3日目 高圧洗浄
第4日目 乾燥養生のため休み
第5日目 養生
第6日目 養生・鉄部錆止め塗り
第7日目 下塗り
第8日目 下塗り・中塗り
第9日目 中塗り・上塗り
第10日目 上塗り
第11日目 付帯部塗装(雨樋・鉄部仕上げなど)
第12日目 付帯部塗装(雨樋・鉄部仕上げなど)
第13日目 各所職人チェック・養生撤去・手直し
第14日目 社内検査・手直し
第15日目 足場解体
このようになります。これは誰がやってもこうなるはずなのです。
ご近所さんはもっと短かかったよと言われる方は、その業者は足場を組んでその日の午後から高圧洗浄したり、高圧洗浄の翌日からすぐ養生に入ったり、手直し・チェックをしてないなどの理由があるはずです。最悪の場合、手抜き工事も考えられます。
乾燥養生期間とは
乾燥養生期間とは、シーリング材の硬化にかかる時間です。
足場を組んだら、まずはシーリング工事を行うのが正しい手順です。シーリングが劣化しているわけですから、シーリングが破断したり剥離しているのに、高圧で水をかけるとわざわざ壁の中に水を入れるようなものです。
そのため、洗浄の前にシーリングを打ち替えて、壁の中に水が入らないようにしてからしっかり洗浄して汚れを落とすことが重要なのです。
そしてシーリング材は硬化するまでに時間かかるので、乾燥養生期間が必要となります。すると第2日目にシーリング工事を施工しても、翌日の第3日目にすぐには高圧洗浄できません。
この間に乾燥養生期間が必要になるので、工期は15日+α乾燥養生期間となるわけです。
工期に関するよくある疑問
人数を増やしたら工期が短くなるのでは?
仮に塗装作業工程に人数を大勢入れてやったとしても、次の工程を塗るまでに最低2~3時間は間隔を開けないといけません。
どのメーカーカタログの裏面にも、間隔時間が書いてあります。ですから、たくさん職人を入れても仕方がないのです。
ちなみに下塗りに5人入れて1時間で行い、3時間待ってから中塗りを1時間で塗ったとします。
この時点ですでに5時間経過しています。このように、どうやっても1日に2工程が限界なのです。短縮できたとしても、たったの1日です。
近所は1週間で終わったけど?
同日に足場が立ったはずなのに、1週間で足場を解体する他社の現場をよく見かけます。しかも毎日職人は1人しか来ていなかったはず。
どうやって1週間で完了できたのでしょうか?またその場合、工事請負金額はいくらなのでしょうか?非常に気になります。
1日2万円の日当だとしても、2万x7日=14万です。材料費が15万かかったとして、人件費と材料費合わせて29万です。足場が20万だとしても49万。
こんな金額で良い仕事ができるわけがありませんし、もしも元請け業者が100万くらいで請け負っていたら丸儲けですね。
手を抜くか、気象条件や施工条件を無視するか、塗装の間隔時間を短縮するかなどをしない限り、1週間以内に外壁塗装工事が終わることなどあり得ないのです。
工期が延びることはある?
上記の工程は、あくまで好天が続いた場合の話です。
3日に一度は雨が降る日本ですから、工事中に雨が降る日があることも想定してゆったり目に工期を設定すると、やはり2週間~20日間が妥当でしょう。
工期は何日かかりますか?それは誰でも気になることだと思います。その返答次第で、業者の仕事の品質が契約する前にわかります。覚えておいて下さい。