モニエル瓦と見間違えがちな瓦に「高分子強化繊維瓦」というものがあります。
このページでは、高分子強化繊維瓦の特徴と塗装メンテンスについて説明しています。
高分子強化繊維瓦の特徴
高分子強化繊維瓦は、セメントを主成分とした基材に、特殊ポリマー樹脂と繊維質のポリプロピレンが添加された特殊製法の複合材料で作られた瓦です。
厚みのある屋根材でありながら、軽くて割れにくいメリットがあります。
一見、モニエル瓦と見間違えがちですが、モニエル瓦とは全く異なり、高分子強化繊維瓦は一枚一枚の瓦先端部分にフックがあるのが特徴です。
高分子強化繊維瓦の劣化とメンテナンス方法
高分子強化繊維瓦は経年と共に色褪せてきますが、割れにくい瓦なので、そのまま放置していても雨漏りに繋がるということはほぼありません。
ただし、瓦の先端部分にコケが溜まりやすく、コケの塊が雨樋の中に堆積したり、ある日突然ベランダなどにボトッと落下する可能性があります。
この現象が見られると塗装メンテンス時期のサインですので、見逃さないようにしましょう。
また、高分子強化繊維瓦は比較的、屋根勾配がきつい(6寸勾配以上)屋根に採用されていることが多いため、地上から屋根の状態が見えてしまいます。
もし屋根が白けて見えるのが気になる方は、外壁塗装時に併せて屋根の塗装メンテナスを行うことをお勧めします。
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劣化状況
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塗装後
モニエル瓦と見間違える
高分子強化繊維瓦はぱっと見、モニエル瓦と見間違えることがあるようです。
弊社はありませんが、地上から見た時に、屋根の先端部がゴツゴツしているように見える(実は苔が付着している)ため、モニエル瓦だと認識してしまう業者がいるのです。
当然ですが、屋根の材質を分かっていない業者に塗装させるのは危険です。高分子強化繊維瓦を使用している屋根でモニエル瓦だと言われた場合は、その業者には注文しないようにしましょう。