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難付着サイディングの見極め方と外壁塗装する際の注意点

代表:品川真一

家を建てる時に、ハウスメーカーさんから「この外壁は高耐久なので塗り替えは必要ありません」と言われた方もいらっしゃると思います。

なのに「10年点検時に塗り替えを勧められた…」というお話をよく聞きます(笑)

このようなことを言われた記憶があるという方は、要注意です。元々高耐久コーティーングが施されているサイディングは、塗装が密着しにくいので「難付着サイディング」と呼ばれています。

このページでは、難付着サイディングの注意点を説明していきます。

難付着サイディングに普通に塗装するとどうなる?

難付着サイディングに普通に塗装すると、新しい塗膜がベロンとはがれてしまったり、ただれてしまうことがあります。これは、元のコーティングがまだ活きている上に塗装をしたことで、新しい塗料がくっつかず、熱などの影響ではがれてしまう現象です。

難付着ボードの塗装がはがれた画像
私たち塗装店は、傷んだ外壁や屋根などを塗り替えることで家を長持ちさせる努力をしていますが、ハウスメーカーさんやサイディングボードメーカーさんは、将来できるだけ塗り替えたりする必要がない、メンテナンスフリーの家を創ろうと努力しています。

ただし、現実ではメンテナンスフリーの家はできていません。例えば、25~30年塗り替える必要がない外壁なのに、コケやカビが目立つとということは良くあります。

難付着サイディングかどうかを見極める方法

難付着サイディングかどうかを見極めるには、以下の4つ方法があります。

方法1.築年数から判断する

難付着サイディングは2001年頃を境に市場に出始めているため、2001年頃あるいはそれ以降に建築されたお家であればこれに当たるかのうせいがあるので注意が必要です。

特に、高意匠サイディングと言って、見た目が本物のレンガのように見える外壁であったり、意匠性が高い外壁であれば難付着サイディングの可能性があります。

難付着サイディングかどうかを見極めるには、築年数が目安になりますが、外壁の状態から判断することができます。

方法2.チョーキングしているかを確認する

難付着サイディングは、高耐久なコーティングが施されているため、チョーキング(手で触ると白い粉がつく現象)しにくいです。ですから、まず東西南北面のサイディングを手で触ってみてチョーキングしているかどうかをチェックします。

チョーキング現象の画像

画像のように指先に白い粉が付くようであれば、難付着サイディングではないので通常通りの塗装で大丈夫。しかし、築後15年以上経過しているのにチョーキングしていない(手に白い粉が付かない)場合は、難付着サイディングの可能性があります。

ここでの注意点は、検査する部位はどこでも良いというわけではなく、特に日当たりが良い南面や西面でチェックすることが重要になります。

方法3.親水性検査をする

いま主流の塗料のほとんどが親水性の性質を持っています。親水性(しんすいせい)とは、ワックスがかかっていない車のように水を弾かずじわ~っと馴染ませる性質のことです。

難付着サイディング 超親水性塗膜の画像

外壁を親水性にしている理由は、雨水を外壁になじませることで壁の汚れを洗い流したいという考えがあるからです。

外壁にスプレーで水をかけてみることで、親水性の程度がわかります。外壁に水が馴染む場合は、難付着サイディングの可能性が高いです。

高耐久なコーティングがなされている外壁ほど、超親水性塗膜になっています。例えば、光触媒コーティングが良い例で、水をかけると驚くほど外壁に水が馴染んでしまいます。

※親水性塗膜は、コケやカビの温床になっていたり、雨漏りを誘発させたりと問題も多々あるのですが、その点についてはこのページでは割愛します。

方法4.ラッカーシンナーで拭いて塗料が溶けるか確認する

ラッカーシンナーで、外壁を拭いてみるというやり方もあります。それで元の塗料が溶けるようであれば、難付着サイディングではありません。

ラッカーシンナーで拭いてみても、元の塗料が溶けない場合は難付着サイディングの可能性が高いです。

ただし、この検査方法には注意が必要です。なぜなら、まだ塗装すること(業者)が決まっていない段階で旧塗膜が溶けてしまった場合、元には戻りません。

この検査方法は、すでに塗装する業者(塗り替えること)が決まっている場合にのみ試せる方法になります。

難付着サイディングの外壁塗装の流れ

昨今は、住宅メーカーさんがメンテナンスフリー化を図っておられるので、〝外壁は10年で塗り替えるもの”という概念ではなくなってきているわけです。しかし、全く塗装をしなくても良いということではありません。

そのため、塗料メーカーさんも対応策を考えていて、難付着サイディングの上からでも塗れる新しい下地処理材を作って販売してくれています。

ただし、このような下地処理材を使えば問題はないという段階には達しておらず、剥がれてしまう場合もあるので注意が必要です。

以下は、弊社で難付着サイディングの外壁塗装をしたときの流れです。

素地調整

難付着ボードの塗装がはがれた画像こちらの画像はサイディング表面の塗膜コーティングがはがれている画像です。真夏に日焼けした肌の皮がむける状態によく似ています。

元々、難付着だったサイディングにコーティングしてあった塗膜(塗装の膜)が経年劣化ではがれてしまったものです。これを脆弱層(ぜいじゃくそう)といいます。

新たに塗装するにはこの脆弱層をできるだけ除去しなければなりませんが、高圧洗浄だけではすべてを除去することはできず、残ってしまいます。そのため、全面をサンドペーパーなどで研磨します。

サイディングボードの表面は凹凸形状になっていますから、凹んでいる部分の目地の中もしっかり研磨して清掃します。

この段階から、一般的なシーラーという下塗り材を塗るとどうなるか実験してみました。

下の画像は、よくくっつく(密着する)という別々のメーカーのシーラーを3種類塗って、乾燥硬化させてからテープを張ってはがしてみた画像です。
難付着サイディングのシーラー密着試験の画像

ガムテープののり面に塗膜がくっついていますよね。これは3種類のシーラー共くっついていないことになりますから、これらのシーラーは使ってはいけないということと、このままの状態では塗装してはいけないということになります。

難付着サイディング専用プライマー

一般的に「よくくっつきますよ」というシーラーを使ってもこの結果ですから、何でもメーカーさんの言うことを鵜呑みにしてはいけないということになります。

そこで、研磨しただけでは弱い塗膜(脆弱層)が残ってしまうことがわかったので、この弱い塗膜(脆弱層)をできるだけ剥がすために、ガムテープを張って剥がすことにしました。

その上から最初の3種類のシーラーとは違う別の専用プライマーを塗って、同じように密着試験をおこなった後の画像です。
古い塗膜をはがしてから密着試験をした画像

この方法で残った塗膜を剥がしてから専用プライマーを塗れば密着することがわかったので、いよいよ実行に移します。

これで残っていた塗膜を除去できたので、ようやく下塗り(シーラー)工程に移ることができます。

ここまで来るのに本当に大変ですが、実験しないで塗装するのと実験してから塗装するのとでは安心感が全然違います。

もちろん、これなら絶対に剥がれないということではありませんが、はがれるリスクはかなり低くなります。

この現場では専用のプライマーは水性より弱溶剤型の方が良い結果が出ました。弱溶剤は若干シンナーのにおいがしますが、そこは我慢するしかないですし、近隣にもあらかじめ周知しておけば、未然に臭いのトラブルは防げるのではないかと思います。

上塗りはどんな塗料が良いか

下地処理の方法と下塗り材の選定が最も重要なので、ここまでくれば上塗り材は特に制限はありませんが、おすすめは遮熱機能の付いた上塗り材です。

遮熱機能がついていない塗料を塗るなら、仕上げの色は薄い色を選ぶようにすると熱を反射してくれるので、より安心できるのではないかと思います。(白は熱を反射するが黒は熱を吸収する)

まとめ

家を建てる時に、ハウスメーカーさんから「この外壁は高耐久なので塗り替えは必要ありません」と言われた場合は、難付着サイディングの可能性が高いです。

その他の見極め方は

・2001年頃かそれ以降に建てられた家
・築15年以上経っているのに外壁がチョーキングしていない
・外壁に水をかけると馴染む(親水性)
・ラッカーシンナーで拭いて塗料が溶ける【オススメしません】

これらに該当する場合は、難付着サイディングの可能性があります。

難付着サイディングを普通に塗装すると、直ぐに剥がれてきます。そのため、高圧洗浄した後にサンドペーパーで研磨し、さらにガムテープなどで残った塗膜を剝がします。そのあとに、専用の下塗り材を使い塗装していきます。

難付着サイディングが塗り替え時期に入ってきている時代なので、はがれるトラブルが増えてくるのではないかと予想します。このような特殊なサイディングボードの塗り替えは、経験のある塗装店か、研究熱心な塗装店にご相談されることをお勧めします。

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