塗料が飛散した時の責任は誰にあるか?
「塗装工事で車に塗料が散らないか心配です。また散った場合の責任はどうなりますか?」
A.塗料の飛散防止対策を十分に施した上で、それでも車などに塗料が散ってしまった場合の責任は、工事施工業者にあります。
塗料が散ってしまった場合は速やかにディーラーに相談し、塗料除去とコーティング作業を行ってもらう必要があります。費用は普通車・軽自動車によって多少の変動はありますが、おおよその費用は12万円~15万円程度です。
注意点として、この補償を実費で行うのは厳しいので、保証を拒む・認めない業者も存在します。
業者には、このような事故やトラブルを補償するための保険があります。塗料が飛散する事故は比較的多いため、保険で対応するのが一般的ですが、中には保険に加入していない塗装業者もいるので、契約前に確認しておくと良いでしょう。
塗料が飛ぶことを前提に施工計画を立てることが重要
外壁塗装工事で塗料が飛散するリスクは0ではありません。むしろ、塗装作業中に塗料は必ず飛散します。これを前提に施工計画を立てることが重要になります。
大同防水では、以下のような対策を行います。
足場にメッシュシートを張る
足場にメッシュシートを張り、足場全体を覆い隠します。
このメッシュシートが、塗料の飛散防止の役割を担っています。
ですから、シートは出来るだけ隙間がないようにピンと張らなければなりませんし、シートに穴が空いていたりすると塗料が飛散してしまうので注意が必要です。
車に養生シートを被せる
次に、車にも養生シートを被せます。
メッシュシートだけではシートの端部や最上部の開口部などから飛散してしまう恐れがあるため、念のため車にも養生をします。
車養生シートにも注意点があります。シートにはビニル製のものと不敷布製のものとがありますが、車の養生で使用する際はボディに傷が付かないように不敷布製のものを使います。
ビニル製の車養生シートは、静電気でほこりが付着することがあり、ほこりが付着した車養生シートを被せてしまうとボディに傷がつくことがありますので注意が必要です。
また、不敷布製のシートは風を通しますので飛んで行きませんが、ビニル製のシートは風を受けて膨らんでしまい、時には飛んで行ってしまう可能性があります。
塗料の飛散防止、傷防止の観点から言えば、まず不敷布を被せて、その上からビニル製の車養生シートを被せるのが完璧です。
そして何より大切なことは、勝手にシートを被せないことです。近隣の駐車車両にシートを被せる際は、トラブルを未然に防ぐために事前に所有者の許可を取っておく必要があります。
結論
・塗料が散った場合の責任は施工業者にある
・万が一のために保険に加入しておくことが重要
・保険に加入している業者を選定する