お茶出しは必要ありません
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「工事でお世話になるのだから、お茶出しはしないといけないのよね・・・」
「でも毎日10時と15時に出すのは大変だわ・・・みんなどうしてるんだろう?」
A.お茶出しは必要ありません。気持ちだけありがたく頂戴します。
工事中ご在宅のお客様は、「夏の暑さにも負けず、冬の寒さにも負けず大変な作業をしてもらうのだから、せめてお茶くらいは出した方がいいんじゃないかな?」と悩んでいらっしゃるのではないかと思います。
戸建て住宅の外壁塗装工事期間は、おおよそ2週間です。その間、職人へのお気づかいを頂くことがあり恐縮なのが“お茶出し”です。
お気持ちはとても嬉しいですが、お茶出しは必要ありません。
お茶出し有無で仕事の品質は変わりません
「良い仕事をしてもらいたいので茶菓子を出して、もてなした方がよいのでは?」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
断言しておきます。お茶出しのあるなしで仕事の品質は変わりません。
なぜなら、職人の給料手当ては工事が始まる前に決まっているからです。
例えば、1棟施工して20万円にも満たない雇用条件で働いている職人Aもいれば、1棟で35万円貰える職人Bもいるわけです。このとき、職人Aと職人Bの品質は同じだと思いますか?
中には、稼ぎが少なくてもこだわりを持って仕事をする職人もいるとは思います。でも、それは一時的な話です。
そんな高い志を持つ職人は、短期間で好条件の仕事を勝ち取れるので、結局は手当が上がります。手当が上がるとより良い仕事をしようとします。
職人Aにお茶を出すと品質が上がるか?上がりません。人は貰える給料手当て以上のことはしません。残業が多いのに残業手当がつかない会社だったら、続かないですよね?それと同じです。
今は自動販売機がありますし、たいてい近くにコンビニもありますから、10時と15時の休憩にのどが乾けば職人は自分でドリンクを買います。
中学時代に私がお茶出しをして感じたこと
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品川が中学1年生の夏休みのときのことです。実家を増築(私の部屋を)したのですが、その時に毎日来られる職人さんへのお茶出しを母に頼まれたのです。
両親共働きでしたから、自宅にいる私が代りに毎日10本くらいの飲み物を冷蔵庫から出し、お盆に載せて階段を上がり、冷えたジュースを10時と15時に出してました。
これが本当に大変だった記憶があります。最初のころは良いのですが、日にちが経ってくるとだんだん面倒くさくなるんです(笑)
私:「10時なので休憩してくださ~い」
職:「は~~い」こんな風に声をかけるのですが、返事があるだけで一向に足場から降りて来ません。こんなことがよくあるのです。
10時と15時に声をかけても職人さんの仕事のキリが悪いと、せっかく冷えていた飲み物が温くなったり・・・タイミングが難しいです。
それから、最後の方はお茶を出して貰えるのが当たり前だと思われているのではないか?とすら思えてきて、だんだん腹立たしくも思えてきました(笑)
結局、最後の方は専用の冷蔵庫に入れておいて職人さんに勝手に飲んで貰うようにしました。
品質には関係のないお茶出しですが、どうしても出したいと思われる方は、玄関先にクーラーボックスに飲み物を入れておいて自由に飲んでもらうのが良いと思います。
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こうしておくと時間に拘束されることもないですし、残っているものと減っているものもわかるので、残っているものは買い足さなくて良いということと、職人の好みが分かります。
よほどの真夏でもない限り、意外にクーラーボックスの中身は減りません。つまり、職人はそこまでお茶出しにこだわっていないということです。
お茶出しは思っている以上に大変なので、大同防水ではお気持ちはありがたいのですが丁重にお断りしております。
職人には水筒もありますし、ジュース代も持たせております。
どうぞお気遣いないようお願い申し上げます。
結論
・お茶出しの必要はありません
・お茶出しのあるなしで仕事の品質は変わりません