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窯業系サイディングの凍害

凍害とは

窯業系サイディングが吸い込んだ水分が冬季に凍るときの圧力でサイディングが内側から破壊される現象のことを凍害(とうがい)といいます。

窯業系サイディングの素材窯業系サイディングは、セメントと木質繊維を混ぜて熱処理を施し板状に成形した外壁材で、金型次第で木目調やタイル調、レンガ調など様々なエンボス模様を作ることが出来るデザイン性が高い外壁材で現在日本の住宅の約80%が窯業系サイディングの外壁です。

このページでは窯業系サイディングの特性と最も重大な凍害現象についてまとめています。

窯業系サイディングの特性

窯業系サイディングには大きく二つの特性があります。ひとつめは熱収縮を起こしやすい点です。

セメントに木の繊維が混ざっているのでセメントと木のハーフということになりますが、特に木の性格が強く出ていると思って貰えたらわかりやすいのではないかと思います。

曲がってしまったサイディング木は雨に濡れて乾燥を繰り返すと曲がってきますよね?あるいは縮みます。窯業系サイディングは正に木の特性が強いため、セメントの外壁ではなく木の外壁だと認識した方が良いです。

そして二つ目の特性は、吸水性が高いという点です。

木も水を吸い込みますが、窯業系サイディングの吸水力は木とは比べものにならないほど吸水します。

熱収縮するとサイディングが縮み、目地幅が広くなります。目地が広くなるつまり、シーリングが引っ張られるのでシーリングが破断してしまいます。

水を吸水して乾くを繰り返すとサイディングは曲がって行きますので、浮いたり湾曲したりするのです。これが窯業系サイディングの特性であり弱点です。

ただ塗装しさえすれば良いということではなく、この窯業系サイディングの特性を理解して、相性が良い塗料で塗り替えること、弱点を補強することが本来のメンテナンスの意義です。

凍害(とうがい)とは

吸水するサイディング窯業系サイディングは吸水力が高いため、表面を塗装で保護し水を吸い込まないようにする必要があります。

新築時の塗装が健全な間は良いのですが、10年位経過してくるとだんだん防水性が低下してくるので、雨で外壁が濡れるとサイディングが水を吸い込むようになります。

この画像はサイディングに水を噴霧した画像ですが、濡れた部分の色が変わっているので吸水する状態に劣化していることがわかります。

春夏秋は良いのですが、問題は冬です。サイディングが吸い込んだ水分が冬季に凍り、体積膨張によってサイディングを内側から圧力破壊を起こします。これが凍害現象です。

凍害が起きたサイディング凍害現象が起こったサイディングは塗装は出来ませんので、張替えになります。張り替えるとなるとコストがかかるだけでなく、同じサイディングがないので模様が変わったり厚みが変わったりするので見た目が宜しくないのです。

窯業系サイディングに塗装をする真の目的は凍害を防ぐためであると言っても過言ではありません。

シーリングが切れたら雨漏りする?

「シーリングが切れているから早くしないと雨漏りしますよ」という人が居ますが、これは間違っています。

そもそも窯業系サイディングはシーリングが無くても極端な話サイディングを張っていなくても雨漏りしない(してはいけない)構造なのです。

サイディングの下層には透湿防水シート(画像の白いシート)が張ってあり、この透湿防水シートのことを二次防水層といい、二次防水層の施工が完璧であれば、シーリングしなくてもサイディングを張らなくても雨漏りしないのです。

ではどうしてサイディング外壁のお家に雨漏りが多いのかというと、二次防水層の施工不良が多いからということになります。

凍害を起こした窯業系サイディングシーリングが切れたら危険なのは、雨漏りに繋がるからではなく、凍害に繋がるからです。

こちらの画像をご覧ください。凍害を起こしている部位はシーリング目地付近ですよね?シーリングが界面剥離を起こした部分に毛細管現象が起こり雨水を吸い込んで冬季に凍って圧力破壊したのです。

シーリングを打ち替えるのも雨漏りを防ぐためではなく、サイディングの凍害を防ぐためです。

凍害が起こりやすい部位

凍害が起こりやすい部位は決まっています。
①シーリング目地付近
②サッシ下端部
③外壁の下端部
④同質出隅部

この4つの部位に凍害が起こりやすいです。
まずシーリング目地付近はシーリングが界面剥離を起こすと凍害に繋がりやすいので注意が必要です。界面剥離とはシーリングが真ん中で割れるのではなく、シーリングの左右のどちらかがサイディングから剥がれている状態のことをいいます。

この原因は、シーリングが引っ張られる力>くっついている力という関係になります。つまり密着不良が原因というわけです。逆に左右共しっかり密着していればシーリングが引っ張られても真ん中で切れます。これを破断といいます。

界面剥離と破断は全く違う現象で、ひっくるめて劣化と言っているわけです。

マニアックな話をすると、左右のどちらが界面剥離を起こしているかで、シーリングを施工した職人が右利きか左利きかがわかります。

右利きの職人がプライマーを塗っている例えば右利きの職人がプライマーを塗布する場合、右手で刷毛を持ちますから、正面に向かって左側の側面にプライマーを塗る方が塗りやすく、右側の側面は塗りにくくなります。左利きだと逆になります。

プライマーがしっかり塗布されていない側のシーリングが引っ張られるとサイディングから離れてしまうのです。これが界面剥離です。

右利き・左利きを問わず、左右のサイディングの側面にしっかりプライマーを塗布するためには手首を返して(ラテラル)塗布する必要があるので、手首が柔らかい方が良いですね。

>>凍害箇所の補修方法はこちら

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