このような膨れがある場合は注意!
ダイワハウス住宅の外壁に塗装をしたら小さな気泡やピンポン玉サイズの膨れ(ふくれ)が出てくるケースがあります。
画像の赤丸印の部分に小さなふくれが発生しています。
熱可塑性アクリル樹脂が悪さをする
ダイワハウス住宅の外壁には年代によっては熱可塑性アクリル樹脂というコーティングが施されている外壁があり、この熱可塑性アクリル樹脂の上から塗装した場合、「熱ぶくれ」「溶剤ぶくれ」が起きることがあります。
熱ぶくれ・・強い日射を受ける夏場に熱可塑性アクリルが伸縮することで塗膜の下に空気層が出来ふくれる
溶剤ぶくれ・・熱可塑性アクリルの上に溶剤系(シンナー)塗料を塗った場合に熱可塑性アクリルが負けてしまい、溶けてしまってふくれる
※このような症状はすべてのダイワハウスさんの住宅に起こるトラブルではありませんので誤解のないようお願いいたします
ダイワハウス住宅の外壁のふくれ対策
このダイワハウス住宅の外壁のふくれは、塗り替え後直ちに発生するというわけではなく、3~5年経過してから発生することが多いようです。また、元の外壁のエンボスがぼこぼこした形状であるため、よ~く目を凝らして見ないとふくれを発見できないこともあります。
特に、日当たりがいい外壁面(南面や西面)に発生することが多いようです。
ダイワハウスさんの外壁に塗装をする場合は以下の点がポイントとなります。
・塗装する前に溶剤(シンナー)で拭いてみて外壁が膨れるかどうかを調べる
・弾性(やわらかい)塗料では塗り替えない
・水性塗料で塗り替える
・アフター点検を実施する
何でもかんでも微弾性フィーラーを塗ればよいとか、目地シーリングが切れないように伸びる塗料をぬればいいなんて考えている塗装屋さんも実は少なくはありません。これは大きな間違いです。
ダイワハウス住宅の外壁がふくれた場合の対処(補修)方法
もしもこのようなふくれが発生した場合の対処方法としては、既存の塗膜層から剥がさないといけません。
1.ふくれ箇所をマーキングしてディスクサンダーで塗膜を削る
2.カチオンシーラーを塗る
3.サーフェイサーで粗面を整える
4.上塗りを塗る
5.完了
ふくれ防止対策
熱ぶくれを抑止するには遮熱性の高い塗料を塗ると良いと考えられますが、白っぽい塗料を塗った現場でもふくれが見られましたので、できるだけ淡彩色(白に近い色)を塗るようにして濃い色では塗らないようにするというのはあまり効果がないと思います。
なので、水性の断熱塗料か遮熱塗料で塗り替えるというのが対策ではないかと思います。(当社比)
もっとも、ふくれた場合に保証をしてくれる会社に塗り替えを頼むというのが一番良いでしょう。弊社は何を塗っても10年の剥離保証を付けております。