口コミにはなりすましが混ざっていることもあるので、口コミ数だけで判断するのは危険です。ひとつひとつの口コミをしっかり読まれることをお勧めします。
ここでは、Googleレビューは信用できるのか、本物の口コミと偽物の見分け方について、わかりやすく説明しています。
口コミは信用できる?
ネットで買い物をするときに口コミをチェックされる方が多いように、業者への口コミもチェックされているのではないかと思います。
口コミサイトはいくつかありますが、昨今ではGoogleレビューさえ見れば良いというような状況になりつつあります。
問題はこのGoogleの口コミ情報を信用して良いのか?という点ですが、残念ながらすべてを信用して良いとは言えないようです。
こちらをご覧ください。
「口コミ代行」で検索すると、このようにスポンサー広告のほか、約21,300,000件もヒットします。これは「口コミ投稿を代行しますよ」というサービスを売っているサイトです。
実際に、マッチングサイトなどでも個人の方が”口コミ代行します”というタイトルで代行を請け負っており、文字数の制限はありますが1件当たり5000円~10000円で販売されています。コロナ禍になり仕事を失った人がバイト感覚で口コミ代行を始めたという風潮もあるようです。
どういうことかと言うと、実際に商品やサービスを購入していない人が、購入したふりをして良い口コミを書いてあげるから報酬を下さいということです。
つまり口コミは買おうと思えば買うことができるし、口コミ情報には偽物が混ざっている可能性があるということになります。
Googleガイドライン
なりすましで口コミを書くと、その口コミ内容を信じた消費者がサービスを購入し、口コミと実際が異なっていた場合に損をしてしまいます。そうしたことにならないよう消費者を保護したいわけで、国もGoogleもこれを禁止しています。
なぜ、なりすまし口コミを買ってまで口コミ数を増やしたいのか?それは、Googleマイビジネスでは口コミ数が検索順位に関連性が高く評価されるため、偽物の口コミを買ってでも増やしたいと考えているからです。
Googleはこれに対するガイドラインを公表しており、違反した場合は重いペナルティーを科すと言っていますが、そもそも口コミ代行で検索したら禁止しているサービスが表示されるわけですから、現状はスパムだと判断するアルゴリズムがまだ確立されていないのだろうと予想していますす。
ただ、Googleは神ですから、そのうち偽物を見抜く術を構築するでしょうし、早くそうなって欲しいと期待せずにはいられません。
本物の口コミと偽物の口コミの見分け方
”偽物の口コミが混ざっているなら口コミは信用できないじゃないか”と思われた方、実は本物の口コミと偽物をかんたんに見分ける方法があります。
例えば、あなたがレストランに食事をしに行ったとします。店の雰囲気も店員さんの対応も素晴らしく、何より料理が最高に美味しかったとしましょう。
自分が感じた素晴らしい体験を是非ともお友達に教えてあげたくなりませんか?
では、お友達にどのように伝えますか?「あの店良かったよ」「料理美味しかったよ」と端的に話しますか?
こうした端的な情報はお友達にとっては特別な情報として受け取って貰えないので、もっと熱意をもって詳しく説明するはずです。なぜなら、あなたはお友達にもそのレストランに行ってほしいからです。
つまり、本物の口コミには熱意がこもっているので情報量が多くなる、言い換えれば口コミの文章は長くなるのです。
あなたがその口コミを信用すべきかどうかは、その口コミの文章が長いかどうかで判断すれば良いのです。
この法則に基づいて、あなたが購入しかけている業者の口コミを今一度チェックしてみてください。真実が見えてくるはずです。
悪い口コミのなりすまし
なりすましの口コミは、良い口コミばかりというわけではありません。例えば、ライバル会社の評価を落とそうと考えている会社が、ライバル会社に対して悪い口コミを書いてもらうよう第三者に依頼したらとしたらどうでしょう?
身に覚えのない悪い口コミが書かれることになり、新規顧客はサービスの利用を敬遠するように誘導されてしまうかもしれません。これは実際にレシピサイトや楽天でもあったことです。
これは非常に質が悪いです。書かれた内容は企業側では削除できないので悪い口コミがずっと表示されてしまうことになり、クチコミを見に来た人がそれを見ることになりますから、営業妨害でしかありません。
なんでもそうですが、ちやほやされている人がいるとそれをよく思わない人が出てくるものです。フォロワーとアンチというやつです。
例えば、10人の女性が居るとして何人の女性に気に入られたいか?この場合、どれだけ頑張っても10人全員に気に入られることは絶対にありません。8人に気に入られるかもしれませんし、3人かもしれません。
気に入ってくれなかった理由に、実はたいした理由はないんです。そもそも明確な理由はないのに気に入らない、フォロワーが居れば理由なきアンチも生れるのです。
この場合も見抜くことは可能です。実際にサービスを利用した多くの人が真逆の高評価を与えている場合、悪い評価は少数の価値観として無視されるかもしれません。
判断基準は人それぞれ
いくら口コミが良かったとしてもあなたは満足しないかもしれませんし、口コミ評価が低くてもあなたは満足するかもしれません。最後はあなた自身がどう感じられるかなので、クチコミはあくまで情報に過ぎません。
ここから言えるのは、口コミ評価を高くし過ぎるのは、業者側にとってもリスクが高くなるということです。
評価がものすごく高い会社であった場合、あなたの期待値は上がりますから、ここなら間違いないだろうと決めて購入したのに、実際が異なった場合はその反動が不満として大きくなるはずなのです。
”ホームページや口コミには良いことばかり書いてあったのに、実際に頼んでみたら全然違うじゃないか”と感じた途端、期待が不満に変わります。
ですから、ズルをしてまで口コミ評価を高くしようとすることは愚かな行為であり、業者は自分の首を絞めることになりかねないのです。
口コミはコツコツ集めて行くもの、当たり前のことを当たり前に出来るような仕組みが企業の中に存在していれば、自ずと良い口コミは集まるはずですし、紹介が増えて行くものと信じています。