品川真一
良い経営者ってなんでしょうか?
お客さまから見て良い業者の代表
大きな売り上げと大きな利益を生んでたくさん納税している会社の代表
社会に大きく貢献できる技術を開発したベンチャー企業の代表
見方はさまざまですが、大きな利益を出しても脱税している代表者はダメだし、社員満足度が低いとダメだし、開発した技術が人間の労働を無くすような技術だったらどうなのだろう?
あるいは、あるお客様から見たときに良い会社の代表者に見えればその方から見た良い経営者になりますが、悪い経営者だと思われればその方から見ると悪い経営者になる・・・なのでこれが良い経営者だという姿形はないのだろうと思います。
私は、社員を幸せに導ける代表者が良い経営者だと思っているので、そうなれるよう日々努力しています。
例えば、嫌われないようにするために怒らない・叱らないというやり方は私はしません。子供が悪いことをしたら親は叱るものです。叱られない子供たちが凶悪な犯罪を犯しているデータもあるので、叱ることは重要だし指導は愛なのです。
どういう表現方法であっても、それが相手のためになることで根底に愛があるなら私はOKだと思ってます。そういう意味では、これまで社員全員をそれぞれ愛を以って叱ってきましたし指導教育して来ました。
5月に入りコロナも終息しいよいよ繁忙期。忙しいと小さな問題が浮き上がって来ます。その問題が小さいうちに解決しておかないといつか大きなトラブルに発展してしまう(防止する能力や対応能力が身に付かなくなる)ので、私は早期発見早期治療を行います(笑)
そこで昨夜出した指令が、”緊急ミーティング”の招集です。明日朝緊急ミーティングを行うのでいつもより10分早く出勤しなさいと指示を出しました。そしてこのミーティングは説教ではなく、要望を伝えあう場だから用意して来るよう言いました。
朝になり、私はいつもより早く出勤しました。一番早いつもりでしたが、私より5秒早く出勤してきた社員が居ました(笑)そしていつもより1分遅く出勤してきた社員も居ました。私は、緊急というテーマを掲げ、テーマを与えたら彼らがどう行動するかを試したのです。
おそらく全員が昨夜から、何事なのだろう?と不安だったと思います。つまり、会社に足が向きにくい状況を故意に作ったのです。
次に、全員が持ち場の環境整備を終えるまで見ていました。皆ちゃんと持ち場の環境整備を黙々とやるんです、黙々と(笑)そしてそろそろ終わったのではないかというタイミングで私は彼らの顔を順番に見ていました。
誰も掃除終わりましたと言いいません。やっと朝礼しましょうと切り出した者が居ましたが、いざ朝礼が始まると声が小さいのです。それは一番早く出勤してきた社員でした。一番早く出勤してきたのに、大きな声が出せないので一番遅かった社員に交代すると、物凄く元気な声で朝礼ができました。
おもしろいです。一番早く出勤してきた者が一番大きな声で発声すれば良いものですが、そうはならないんです。まぁ、みんな緊張していたのだろうと思います(笑)みんなごめんよ
でも不安だったのは私も一緒。もしも指導を間違えたら、自信を無くしてリタイヤする者が出るかもしれないからです。結果は、やって正解でした。上手く行きました。気持ちが締まりました。
うちは若いスタッフ、女性が多い会社ですが、良い会社だと思っています。もちろん完璧ではありませんが、こんなに一生懸命真面目に仕事に取り組んでいる会社は他にはないと思うくらい、小さなことも見逃さず、まじめに改善に取り組んでいるからです。
ふざけてもいない、まじめに取り組んで頑張っている社員を見ると、どうしても彼らを幸せにしたいと思うんです。
いつか結婚して退職する日が来るとしても、また大同防水で働きたいと思って貰えるような会社でありたいし、そういう指導者でありたいと思います。
仮に戻って来ないにしても、大同防水で習ったことが今でも人生の糧になっていますと言われるようなリーダーを目指しています。
ではまた~