品川真一
第三金曜日の今日はおなじみ、FMちゅーぴー76.6Mhzしんちゃんの失敗しない外壁塗装生放送の日。今回は、全国各地で被害や相談が急増している点検商法についてお話させて頂きましたので、聴き逃した~という方のためにおさらいをしておきます。次回は生で聞いてくださいね(笑)第三金曜日9:20頃から始まります。
今流行りの点検商法は屋根が対象です。地上からは見えない・見えにくい部分に異常がありますよと持ち掛けてきて、無料で直してあげますというものです。
無料で直してくれるんなら親切じゃん?何がいけないの?と思ったあなた、今のニッポンはそんな良い国ではありません。屋根に上がることが目的で、逆に屋根材をずらして帰ったりされることがあるのです。私も実際にこの目で5~6件は見てきました。
OB様や新規のお客様から、「他の業者が屋根がズレていると言って訪ねてきて屋根に上がって貰ったんだけど、なんか不安なので見に来てもらえませんか?」というようなご相談でした。
実際に屋根材が故意にズラされているのをこの目で見ました。どうやっても台風などでズレたものではないと分かるような状態でした。なぜなら近隣の住宅の屋根は正常だからです。
ここでのトリックは、まず異常のない屋根に上がって写真を撮影しておいてから異常を作る。次に異常状態を撮影する。次にお客様には異常状態の画像を先に見せて、直しておきましたと、異常のなかった屋根の画像を見せる。
最後に、一言伝えます。
「屋根が結構傷んでいるのでそろそろ葺き替えを計画された方が良いと思います。突然雨漏りが始まるかもしれませんので・・・。今回は無料でいいですが、葺き替えを検討される際は是非うちも見積もりに参加させて貰えないですか?」と、名刺を置いて帰る。
数ヶ月後・・・
突然二階の天井から雨漏りが始まる。え?雨漏り?どうしよう・・・あっ!そうだ、そう言えば親切な人が来てくださったな・・・名刺をどこに置いたかしら?
他に頼める業者を知らないあなたはこの業者に電話してしまうのです。
これは一例ですが、見事に心理を付かれて手のひらで踊らされてしまうわけです。こわいですね~
これ、法的には違法かどうかは屋根を故意にズラしたかどうか?であってそれ以外は違法ではないんです。屋根をズラした証拠がなければ。
とにかく、こう思っておいてください。
①無料点検は怪しいと思え
世の中の法定点検はみんな有料です。例えば車検は?消防点検は?エレベーター点検は?全部有料サービスですよね。もちろん大同防水も点検は無料で承ってますが、こちらから無料点検しますよなんて営業はしてません。
②屋根の点検はドローンで行う
屋根に上げさせないことです。アンテナ工事とかすでに工事を注文している場合以外、点検を称した人を屋根に上げさせないこと。屋根点検はドローンで出来ます。
③地域密着店にも見て貰う
他の業者にも見て貰うこと。地元の工務店とか地域に密着している業者なら変なことはしないはずですから。
④家族に相談する
自分で決めずご家族に相談してください。息子さん娘さんに相談されるのがベストです。
最後に私が思うことですが・・・
この業界は元施工業者と施主の関係性が希薄だなと思います。10年前に塗装してもらった会社に今回もお願いするつもりだ、という人が少ないのです。あるいは、家を建てて貰った工務店に塗装をお願いする、という方も少ないです。
これは元施工業者に責任があると思っています。引き渡した後のアフターサービスが不十分だからだと思います。業者側がもっときちんとOB様と向き合って大切にしていたら、訪問販売が突き入る隙などなくなるわけです。
そうすると、家を建てた工務店がリフォームを行う文化になって、我々専門業者は元さやに戻り、工務店の下請けで工事をすることになります。それでいいのではないかと思ってます。
でも、なかなかそうはならないのが現実ですが(笑)
とにもかくにも大同防水は次の工事もご依頼いただけるように、これからもしっかりとアフターもやって参ります。
ではまた~