品川真一
どんなチームにも組織にも裏方に回る人材がいるものです。スポットは当たらないかもしれませんが、決して忘れてはならない貴重な存在です。
先日行われた一般社団法人雨もり119の全国大会でキャメラマンをお願いしたのが、熊本で塗装店を営む株式会社ハレイエの遠山学社長。彼は46年生まれ、私と同級生です。
牛田小学校の創立140周年記念塗装ボランティアの時に「僕は何をしたらいいですか?」と尋ねられました。
「学ちゃんはペンキ塗らなくていいから写真を撮って」とお願いしたのがきっかけです。
なぜでしょう、彼は一眼レフを持っていて普段から写真を撮影しているイメージがあったのです。後で聞いた話では、あのときまで彼はカメラを持っていなかったのでどうしようかと悩んだそうです。とんだ無茶ぶりをお願いしたものです(笑)
今回も二度とない一瞬を逃さず、会員たちの素敵な写真をたくさん撮ってくれました。その一部を紹介します。
良い笑顔ですね。キャメラマンはモテると言いますがそれもそのはず、美しく撮影してくれるのですからモテて当然です。ほらやっぱりモテてる(笑)
ただ、彼にも弱点があります。人には弱点が必要なんです。完璧な人間に魅力は感じませんからね。その彼の弱点がこちらです。
自撮りがクソ下手(笑)
せっかくの二人の記念写真がピンボケ。確かこの一枚は連射で撮影したはずなんですけどね(笑)
全ての写真を見せられないのが残念ですが、本当に素晴らしい写真ばかりです。そんな写真の中でベストショットを選ぶのは難しいのですが、私が選んだ一枚はこれ。
塗魂ペインターズの宮嶋会長の万歳三唱の一枚です。これってこの瞬間をこの位置で待っていなければ撮影出来ません。きっと彼は最初から狙っていたのだと思います。
さらによく見ると、宮嶋会長にだけスポットライトが当たっています。きっとソフトを使って編集したのだと思います。やりやがったなこの野郎(笑)
みんなの写真を撮影していたということは、お酒も飲まず食事もとらずに会場を歩き回っていたことになります。私たちが席でお酒を飲んでいるときにキャメラを向けられると反射的にポーズを取りますが、キャメラマンにとってはどういう時間なのか、私たちはそのときは考えてはいません。
彼が撮影した写真が出来上がってから、彼の時間がどんな時間だったかを初めて思い知らされるのです。会議の記憶は薄れていきますが、彼が撮影した写真は永遠に輝き続けます。
学ちゃん、今回もありがとう!
それにしても彼が俳優のゲイリーオールドマンに似ている気がするのは気のせいだと思います。視力検査に行ってこようと思います。