品川真一
飲食店に行くと、まずウェイトレスさんがトレイで水を運んでくれます。
セルフサービスの店もあるじゃないか!という突っ込みは無しで・・・(笑)
トレイで一度に何本の水を運べるか?
私はこれが仕事そのものであると考えています。
この質問をスタッフ全員にしてみました。
すると、全員が6本と答えました。
つまりスタッフは同時に6個の仕事をこなせると言っていることになります。
でも果たして全員が同じように同時に6個の仕事をこなせるか?といえば、そうではないです。
6個こなせる人もいれば、3個までなら・・・とか、1個づつなら確実にこなせるという人もいるはずです。
もちろん、一度に多くの数をこなせるのは素晴らしいことですが、それよりも大切なことがあります。
それは、自分が何本運べると思っていて、実際に何本運べるのかの〝誤差”を知ることです。
出来ると思っていることが実際は出来ていないのであれば、まずは自分の器を知るべきです。
6本の水を運ぼうとしてトレイをひっくり返してしまったら、6本の水が全部ダメになってしまいます。
あるいは6本の水を運ぼうとして3本落としてしまったら、結局3本の水しか運べないことになります。
それよりも3本の水を確実に運んだ方が良いです。
落として3本になるか、落とさずに3本確実に運ぶか、結果は同じでも価値(評価)が違います。
ちなみに私はこう答えました。
10本です。
そして一番上から配っていきます。