品川真一
冬のこの時期にステイホームでお家にいる時間が長いと、より寒さを感じますよね。いろんな業種がコロナの打撃を受けておりますが、エネルギー事業はむしろバブルだそうです。ずっと家にいるので暖房付けっぱなしですからね。
寒さ対策で内窓を取り付けたいと考える方も多いのではないかと思いますが、ついでに壁紙クロスも張替えようかな・・・になりますよね。でもちょっと待った!
クロスの張替えではなく、断熱ガイナ塗装のススメです。
大同防水のお客様で、屋根・外壁を断熱ガイナで塗装して、窓はペアガラスに、室内の天井と壁もすべて断熱ガイナ塗装をご採用された方がいらっしゃいますが、施工後に実際冬はどうだったかをヒヤリングしてみたところ、【暖房を使わなかった】と仰られました。
冬がすごく寒いのよ・・・と伺ってまして、LDKには海外製の大きな暖房器具があったのですが、ガイナ塗装後の冬はその暖房器具を一度も使わなかったそうです。これには私も驚きました。外壁や屋根の片面だけではなく、内側(内装)もガイナでリフォーム、そしてペアガラスか内窓で開口部もリフォームすれば冬は最強のようです。
そんな内装ガイナの問い合わせが増えて来ましたが、その中で、DIYで施工するつもりでガイナをネットで購入されているお客様がいらっしゃり、手間で施工を頼まれましたが、せっかくならDIYで施工してみてはどうですか?とご提案しました。
しかし、ガイナはとても塗りにくい塗料です。プロでも塗りにくいのに一般の方が塗るのはちょっと厳しいかもしれません。そこで、素人でもできるかっこいい内装ガイナの仕上げ方法をお教えします。
一般の塗料が水のようにサラサラだとすると、ガイナは山芋のようにドロドロなんです。一般的なローラーで塗ると均一に塗るのが難しいんです。何度も何度も縦横にローラーを伸ばすように塗って初めて均一に仕上がるんですが、手がにがります(めっちゃだるくなる)。
そこで、ガイナを適当に塗っておいて、ローラーで模様を付けたらどうか?という発想。
この発想は、2017年9月にリトアニアのドブケビチャス高校でひとりの男から生まれました。
当時、私が所属している塗魂ペインターズの活動で、同国にある杉原千畝ハウスのボランティア塗装に行ったときのことです。この杉原千畝ハウスとドブケビチャス高校の教室内のボランティア塗装を行い、内装はガイナで仕上げました。
ところが、やはり大人数でローラーで塗ると仕上がり目が均一にならないのでどうにかならないかな~と議論していた時に、一人の男がやってみせたのがこれです。
外国出張で左官鏝を持ってきてなかったため、現地にあるもので対応するしかありませんでした。
ローラーを手で持って鏝の代わりに使うという手法。こうすると波型の模様がつくことがわかり、このやり方をランダムにすれば扇形のかっこいい仕上がりになるというものです。私もめんどくさい天井を担当(笑)
画像ではわかりにくいのですが、この仕上がりは同校の校長先生は大絶賛でした。しかし手が汚れてしまうのが難点なので、ローラーをはめることができるものがあれば便利だよね~なんて彼が話していたのが実現したのです。
好川産業さんから発売されたガイナ専用Hローラーです。このHは発案者の永濱氏(ハマちゃん)のHを取っています。私と同級生である彼は残念ながら他界してしまいましたが、こうして形になったのは嬉しいです。
本当はグリップの部分をゴルフクラブのように曲線を入れた方がいい(仮称:シナグリップ)と提案したのですが、それは残念ながら採用されませんでした(笑)鏝を長く使うと指が痛くなるので私の言ってることがわかる人にはわかると思うんですけどね。
ハマローラー+シナグリップ これが世に出れば最高だったのにな(笑)
Hローラーが届いて、リトアニアで過ごした1週間と彼を想い出しています。