2011年に公開された映画CONTAGION(コンテイジョン)をご存じでしょうか?
マリオンコティアール、マッドデイモン、ローレンスフィッシュバーン、ジュードロウ、ケイトウンスレットと豪華すぎるキャストで、謎のウイルスが世界に伝染しパンデミックを起こすという内容ですが、あまりにもコロナウイルスの脅威にさらされている現状と告知しています。
感染源は中国の蝙蝠。豚小屋の天井で蝙蝠が食べていたものを落とし豚が食べる。その豚が中華料理屋へ納品され、料理長から客、ウェイターへと感染し拡がるというストーリー。
映画は豪華キャストにもかかわらず、終始シュールな感じが印象的でした。
さらにこのウイルスに感染すると、悪化速度が速く数日で死に至ってしまう。
映画の描写の中では、エプロンで手を拭いているところや握手した手、グラスを持つ手やエレベーターのボタンなどにクローズアップされており、どうやって感染していくのかがリアルにわかり恐怖を感じました。
もし、パンデミックになると世界はどうなっていくのか?
昨日、桜が開花した京橋川の土手沿いを運動がてら散歩していたら、多くの人が花見をしていました。しかも、物静かに。どこかでいけないと分かっていて花見をしているように見えました。
欧米ではすでにロックダウンが起き医療崩壊の現状にありますが、日本はまだどこか対岸の火事のような風潮・・・。この先どうなっていくのかを想像できるようになるだけでもこの映画を観る価値があります。
スーパーの買い占め、ロックダウンの情報を聞きつけてそれまでに街を出ようとする多くの者たち、銃を手に検問を行う軍、友人が家に遊びに来るのを追い返す親、窃盗や略奪、街中がゴミの山になる・・・。
非常にリアルな恐怖を感じました。
それにしても、なぜこのような非常にシュールな映画なのに豪華キャストなのか?現代のコロナウイルスとあまりにも酷似しているのが謎です。
映画の中では、レンギョウという漢方薬がウイルスに効くという設定になってました。WHOが開発したワクチンを投与すると将来他の病気になるという投げかけを残したままエンディング。
熱があるのに会社の命令で出勤しているという人も居ます。コロナの症状が出ているのに隠ぺいしている飲食店もあるようです。私たちは人類の存続を揺るがすようなウイルスの経験がないことと、医療が発達しているという憂いによって、判断を間違えてしまっている。
いまいちピンと来ていないという人もこの映画を観て欲しいものです。
志村けんさんが亡くなったようです・・・。大人から子供まで誰にでもわかりやすい笑いでどれだけの人を救ってきたのか・・・
笑いにはものすごいパワーがありますよね。
ドリフターズを心から尊敬し愛した一人のファンとして、非常に残念です・・・。
ご冥福をお祈りします。