訪問販売は違法？

品川真一

代表の品川真一です。ラジオは月1回ですがブログはほぼ毎日更新しています（笑）外壁塗装のこと、防水工事のこと、雨漏りのこと、スタッフ教育や趣味など幅広いテーマで皆様のお役に立てるようなブログを更新していきます。

未だに訪問販売業者から見積もりを取られている方が結構いらっしゃることに驚きを隠せず丸出しにしています（笑）

そもそも訪問販売は合法なのか違法なのか、分かりにくいですよね。そこで勉強がてらいったんわかりやすくまとめてみようと思いますが、大前提として、彼らが消費意欲を掻き立てる存在というか、市場の活性化を担ってくれているという側面もありますので難しいところではありますけどね（笑）

まず自宅に商品を売りに行く行為つまり訪問販売は禁止というわけではありません。ありませんが細かいルールがあります。

まず、訪問販売員は家を訪れる際に、企業名、氏名、勧誘目的であること、商品・サービスの種類を消費者に伝えなければなりません。
つまりこうです。

「こんにちは、大同防水の品川と申します。外壁塗装工事のセールスに参りました」

これは合法なのです。自分がどこの誰で何の目的で訪れたかを正直に伝えればOKです。ただし、午後9時から午前8時までの時間帯は訪問してはいけません。

ところが、「点検に来ました」とか「おたくの屋根がズレているので無料で補修してあげます」などと言って、後でセールスに切り変えることは禁止されています。これが「点検商法」です。

つまり正直に言いなさいよ、嘘はいかんですよ（石破総理風）ということです。そして迷惑にならないよう常識的な時間に営業しなさいよということです。

このようにセールスが目的なのに点検ですなどと言って懐に入り込むことをブラインド勧誘と言います。これは交際に発展するのかと期待してたら実はただの宗教の勧誘だった、みたいなものですね。傷つきますから辞めてください（笑）

そして戻りますが、
「こんにちは、大同防水の品川と申します。外壁塗装工事のセールスに参りました」と言うのはOKですが、「うちは結構です」と一度断られたのに

「まぁそう言わずに話だけでも聞いてください」などとしつこく営業するのは違法です。つまり訪問販売を断りたいなら最初に断ってしまえば相手はもう営業できないわけです。

ということは・・・もしうちが訪問販売業者だったとしたら、会社を3つ作るか同業者で企業カルテルを結ぶでしょう。なぜなら一度断られたら二度とセールス出来ないので、違う会社ならセールスできるわけですし、一定の時期に3社が外壁塗装工事をした方が良いですよと言って来たらさすがに気になるでしょ？3社目にチャンスがありそうですから。

もしも「明日までに返事してもらったら50万値引きしますので明日お返事を聞かせてください」というような口車に載せられて契約してしまったとしても、8日以内であれば契約を解除できます。これがクーリングオフ制度です。

つまり、冷静に考える時間がなくてつい購入の意思を示してしまった場合でも、8日間以内であれば考え直してキャンセルできるようになっているのです。

しかし！！クーリングオフ出来ない条件があるのでここが要注意です。

それは店舗（会社）で契約した場合です。それまでの商談が自宅であったとしても契約を会社（店）で行った場合はなんとなく買ってしまったのではなく自分の意思で購入したものと認められるのです。

これらをまとめると、合法で訪問販売をするとすればひとつのやり方が見えて来ます。

午前8時1分から午後8時59分までの自宅にいらっしゃるであろう時間帯に、外壁塗装工事のセールスですと正直に伝えて、2～3日以内に返事してくれたら50万値引きしますと伝えて帰り、お願いしますと言われたら、猶予期間を設けず会社に来てもらって急いで契約させれば、消費者はクーリングオフ出来なくなるわけです。

この2～3日間くらいの意思決定を求めるのがミソで、相見積もりを取らせないようにしているのです。現調して2～3日で見積もり提出するのは厳しいですからね。う～ん、賢いな（笑）

つまり、現行の法律には抜け道があって訪問販売を全面禁止にしているわけではないんですよ。最初が訪問販売のスタイルであっても会社に出向いて契約してしまったら訪問販売ではなくなるのです。

それでも契約解除できる場合がありますが、それは嘘があったり脅したり妨害行為があった場合です。

シンプルに言えば、過去のザ・訪問販売業者のスタイルではなくなっただけで、訪問販売業者がいなくなったわけではありません。彼らはさも普通の塗装店のようにショールームを構えて広告を出して営業している時代になったというだけなのです。

とまぁ訪問販売についてまとめましたが、すべての訪問販売業者が悪ということではありません。お客様を騙したりやり逃げするような会社に訪問販売が多いということなので注意が必要ですよということです。

うちで言いますと、もちろん訪問営業は一切してませんで会社が成り立っていますから、やることさえしっかりやっていればお客様の方から来て頂けていることになりますので、訪問営業して行かなければ成り立たないような会社は、やはり何か理由があるんじゃないかな～？と考えてしまいます。

勝手に行列が出来る店と、キャッチが呼び止めて勧誘しないとお客様が入らないお店があるとしたら、どっちのお店方がサービスが良くて美味しいか、想像出来るんじゃないかと思います。

もちろん、オープン当初は勧誘が必要かもしれませんけどね。ず～っと勧誘し続けている店はやはり怪しいですし魅力ある会社を構築出来ていないということだと思ってしまいます。

【訪問販売業者によく見られること】
・見積書が薄っぺらく1式工事の記載が多い
・劣化診断書がない
・図面を見ずに積算している
・2～3日以内の返事を求めて来る
・相見積もりを取らないようお願いされる
・上司に掛け合っている姿を見せられる
・契約の時だけ来店を促される

心当たりがあって疑問が払拭できないという方は焦って契約しない方が良いと思います。必ず相見積もりを取りましょう。急ぐ必要はないのですから。
ではまた～