品川真一
毎月第三金曜日に生放送でお送りしている、FMちゅーピー「しんちゃんの失敗しない外壁塗装」2025年も始まりました~ぱちぱちぴちぷちぽち。
今年最初のラジオは、「外壁塗装は時哉(ときかな)」をテーマにお話させて頂きましたので、ラジオよりYoutubeよりブログがいいという方のためにおさらいしておきます。
実は我々外壁塗装市場は2024年頃からマイナス成長で、全国的に反響が下がっているんです。団塊世代の方が75歳を超えてリフォーム市場から外れてしまったことや、業者が増え過ぎてしまったなど理由はさまざまですが、まぁともかく業者からすれば苦しい時代に入ったと言えます。
こうすると、仕事が少ない業者は値引きしてでも仕事を確保しようとするので、特にこの1~2月は冬季の反響減もあり、消費者にとっては安く外壁塗装をすることができるかもしれません。
ただ、気を付けてほしいのが、“安かろうよかろう”というものは存在しないということです。仕事が少ないから値下げをしてでも仕事を確保する、一見お得そうですが、昨今は物価が高騰してますように我々の塗料も値段が相当上がっているのです。
ということは、安くしたしわ寄せはどこに行くのか?といえば、もう材料費を下げることはできないので、人件費を下げるしかありません。つまり職人の給料です。
考えてみて下さい。
「業績が良くないから今月は給料を下げるしかないけど理解してくれ。給料が下がったからと言っても先月と同じように頑張ってくれ」
こう言われたとして、頑張れます?
頑張れるはずがありません。以前は一日二本ビールだったのに、第三ビール1本になり、おかずも3品から1品に変わった。
「おい、最近なんで第三ビールに変わったんだ?おかずも少なくなったし・・・」
『そりゃあなたの稼ぎが少ないからでしょ。ビールが飲みたけりゃもっと稼いできんさい』
こんなことになるわけです。それだけじゃないです。このように世知辛い食卓になるわけで家庭不和の状態で頑張れるわけがないのです。
もっと具体的にいきましょうか(笑)
1棟35万の報酬だったものが28万に減ったとしましょう。職人は子供2人、4人家族の構成です。1棟の外壁塗装を一人で行うとすれば3週間かかりますから、1月の給料はほぼ28万という事になります。生活できますか?
なので1月に2棟施工しなければならなくなります。ということは1人で1棟を12日くらいで上げないといけないので、2回塗り3回塗りしていたらそんな工期では終わらなくなります。つまりは手抜きをしなければ生活できない状況に追い込まれるということなのです。
安くしますと行ってくるときは業者の仕事が少ない時。お得な気がしますが手抜きをされやすい時でもあるので注意してください。
時哉という意味は、今が正にその時!だと思って研鑽をしなさいという意味です。訪問販売業者が訪ねて来るとかご近所さんが外壁塗装をやり始めたとか、こうした時はそろそろやり時ということです。
うちはまだいいわ~ というのは劣化が進行して補修費用が嵩むことにもなりかねないので、思ったときが時哉!そんな風に考えられたらどうかな?と思います。ただし安くしますよ!という業者には注意です。
ではまた~