品川真一
汚れが付きやすいと知っていても無垢材テーブルを買ってしまったという方、メンテナンスが必要になりますよと言われたと思いますが、その時期が来ましたよという体です。
普通に使っていると食べ物や飲み物をこぼしてしまったり、食材が散ってしまって慌てて拭いてもシミが残ってしまった・・・というパターンです。ウレタンコーティングが施してあるテーブルにすれば良かった・・・と後悔してないでしょうか?
今回は3500円で出来る無垢材テーブルのオイルメンテンスのDIYの方法を記事にしますので、参考になれば幸いです。
まず、今回の無垢材テーブルは購入してから1年経過しています。食べ物のシミやステンレス製のビールグラスを直に置いてしまって出来た黒丸の痕などが付いています。これをメンテナンスできれいにしていきたいと思います。
まず、道具ですが、
1.研磨道具(250円くらい)
2.オイル(3000円くらい)
3.乾いた布(タダ?)
4.使い捨てビニル手袋(100枚入りで150円くらい)
計3400円くらい
が必要です。室内で施工すれば良いので特に養生は必要ないと思いますが、窓を閉めてエアコンは切って無風状態で、さらに加湿器もOFFで施工しました。
まず1.研磨パッドですが、YouTubeの動画では#320中目の研磨パッドが適当という情報がありましたが、#240の方がおすすめです。#320だと柔らかいので研磨するのが大変でシミもなかなか取れません。#240なら力の加減でシミが消えていくのでちょうど良かったです。
オイルはいろいろありますが、今回はドイツにあるリボス社の自然健康オイルと蜜蝋ワックスを混合した天然植物オイルワックスを使いました。有害物質が一切入っていないのが安心です。
乾いた布はオイルを購入すると付属してきましたが、キッチンペーパーでも良いと思います。それからオイルを塗るときに使い捨てのビニル手袋があれば良いと思います。
手順1.研磨
研磨パッドでテーブルを研磨して行きますが、研磨方向は必ず木目方向です。木目に逆らって斜めに研磨したり直角に研磨すると傷が目立ってしまう可能性があるので、必ず木目方向に研磨するようにします。
まずテーブル全体を同じ力で研磨していきます。すると茶色っぽかったのが白っぽくなっていくのでテーブルの色が変わることを目安に全面研磨するとわかりやすいと思います。
全面研磨したらシミや汚れなどの部分が目立ってくるので、今度は汚れ部分をピンポイントで研磨していきます。
手順2.清掃
研磨すると削り粉が結構出ますので、これを掃除機で清掃します。こんな感じです。イメージではきな粉に近いかもしれませんのでくしゃみしないように我慢です。
手順3.オイル塗り
まずオイルの瓶をよく振ります。
布に染み込ませてテーブルに塗っても良いしスポンジなんかでも良いかもしれませんが、今回はコテバケを使いました。取っ手が付いているので使いやすいです。
コテバケで検索するとAmazonでも出て来ますが、コテバケには大小サイズがあります。今回小を選んだのはオイルの瓶の径に小の方がぴったりだったからです。
コテバケで瓶に蓋をするようにしてひっくり返せばオイルがちょうどいい塩梅でコテバケに馴染むと思ったからです。結果は予想通りでした。
オイルを塗るときは木目に沿って薄く伸ばして行くように塗ります。とにかく薄~く伸ばしていくイメージです。
手順4.拭き取り(磨き)
オイル塗布後10分くらい経過したら乾いた布で全体を拭きとるように拭いて行きます。拭き取りも木目に沿って行います。オイルが馴染んで全体が均一になったら完成です。
オイルの説明書には12時間乾燥養生が必要とのことで、実はこの説明があったおかげで年末に施工するのを辞めました。乾燥養生に12時間も必要ならテーブルは1日使えなくなってしまいますから。
夏場の施工を待つか、冬の施工でGOするか悩みましたが、天気の良い日を選んでGoしてみました。加湿器もオフにしてるのでおそらく乾燥時間に12時間は不要ではないかと思います。
ちなみにメンテナンスの所要時間は2時間でした。まぁまぁ研磨作業で腕が疲れますがきれいになるのは気持ちがいいし、手入れをして使い込んで行くのが好きな人には良い時間になるんじゃないかと思います。
シミや傷が付いている部分はだいたい子供の席だったりしますが、テーブルにこぼしてもあまり怒らないようにして、シミや汚れを研磨しながら、一緒に食べた物や会話を思い出したりするのも一興ではないかと思います。
家族で食事が出来る時間も永遠に続くものではないですからね。汚れたり傷が入ったりするのは想い出。そこが無垢材の良いところだと思います。
最後にビフォーアフターです。
若干色が濃くなっていい感じです。シミ汚れも分からなくなりました。DIYでも全然できる作業ですのでチャレンジしてみてください。
※オイルを拭いた布は自然発火することがあるので水で湿らせてから処理してください
ではまた~
え?
なんで有料サービスで案内しないのかって?(笑)
もちろんお仕事としてもお請けいたしますが、DIYで十分できる作業なので・・・