品川真一
新規のお客様からご相談がありました。今回のケースもあるあるだと思いますので、業者選びの参考になればと思い匿名で事例の紹介をさせていただきます。
ご相談内容は、「二年前に(他社で)屋根を塗装したのですが屋根のかけらが落ちてました。先日近所を工事しているという業者が来て屋根が割れているから施工された業者に直してもらった方が良いと言われたのですが、施工業者が対応してくれないので御社に補修をお願いできませんか?」というものでした。
これ、一般的には近所を工事しているという触れ込みで訪問して来る業者に注意してください!という、国交省や国民生活センターから注意喚起が出ている点検商法ではないかと思うのですが、今回は逆に親切な業者になっていて、施工した業者が悪いというおかしな構図になっています(笑)
で、現場に行ってきたのですが、屋根はまだ塗装して2年なのにもう白亜化してました。それだけでなく割れが十数か所ありました。つまりこの屋根は塗ってはいけない*ノンアスベスト屋根なのです。*アスベストが入っていない強度が低い屋根材
スレート屋根の中には塗ってはいけない・塗れない屋根があるんです。その屋根材をぱっと見てどこのメーカーのどういう屋根材なのかを見抜く必要があるのですが、その業者は出来ていなかったことになります。
二年でこの状態は気の毒だなぁという印象でした。こうした失敗を防いで地元のお客様を守らないといけないという想いがさらに強くなりましたが、実際のところ業者選びの段階で伝えきるのは難しいんですよね・・・。
まず相見積もりを取って貰わないと大同防水を知って貰えません。もしも相見積もりの1社に大同防水を入れて貰えさえすれば、せめて塗れる屋根なのか塗れない屋根なのかをお伝え出来るのですが・・・。
私が考えるお客様の権利というものは、正確な情報を入手して選択できることだと考えています。塗れない屋根だとすれば、葺き替えかカバー工法になるので工事額が高くなります。でもそれは見積もりの段階なので、注文しなくてもいいわけです。
塗れない屋根だとわかっていて塗る?・・・人はあまりいないと信じたいですが、塗れない屋根だと知っていてそれでも予算の都合で塗装でメンテナンスしたとして、不具合が発生した場合は納得が行くと思うんですよ。
でもほとんどの方が業者任せなので、業者が知らなければお客様も知らずに不具合を経験されることになります。業者は逃げて終わり。これでは理不尽すぎませんか?
ポイント
1.訪問してきた業者にすぐ契約をしない
2.必ず2社以上相見積もりを取って情報を収集して比較検討する
そしてそして最も重要なポイントがあるんですが、それはまた後日改めてブログにてお伝えします。
さて、明日から1泊2日の大阪出張です。第9回雨漏り鑑定士認定試験の講師と翌日は雨漏り119の理事会があります。
阪神タイガースが日本一になりましたから、そんなときに大阪開催はなんとなく嬉しいです。
ではまた~