品川真一
狭い国ニッポン。狭い敷地に目一杯家を建てるとあとで困ることがあります。例えば外壁のリフォームには足場が必要なので、敷地には足場を組めるスペースを確保するように家を建てる計画が大切です。
建築中は足場が立っていたのだから狭くても大丈夫だろうと思われるかもしれませんが、足場を解体してからお家の周りに設置するエコキュートやエアコンや植栽などが仮設の妨げになります。
まぁこんなことはよくあることで、私共も苦労して足場を組んでおりますが、今朝通勤中に思わ宇二度見してしまったお家を見つけました。
そのお家はお隣との壁の距離が1m未満、境界までの距離は30㎝くらいでしょうか。そして隣接するお家も同様に狭い。
でも騒音や視認などのトラブルが起こりそうですが、なんとエアコン室外機とエコキュートの室外機が向き合って設置されているのです。
その距離なんと20㎝(笑)
エアコンの室外機問題はよくあります。狭い犬走に室外機を設置するとお隣に常時風が当たることになるのでトラブルになることが多くありますが、その前に、室外機同士が向き合ってしまうとどうなるか?
室外機は前方から暖かい空気が排出されるので、お互いに暖かい空気を排出すると周辺空気が暖かくなり、暖かい空気を循環給気してしまいます。すると効率が悪くなるだけでなく下手をすると安全装置が働いてエアコンが止まってしまいます。
稼働できたとしても効率が悪いので光熱費は高くなるし機器の寿命もかなり短くなってしまうことが予想されます。
この問題、最初から気付かないの?って話ですが、後で、気付きませんでした・・・はさすがに通らないと思います。気付いていたけどそのまま通したというのが事実でしょう。
エアコンの設置は工務店がやる場合と家電量販店がやる場合があります。冷蔵庫や洗濯機などの家電を購入するに併せてエアコンを購入した方が安いので家電量販店が取り付けるパターンが多いのではないかと思います。
だからと言ってどこに室外機を置くのか、部屋のどこにエアコンを取り付けるのかも設計段階で考えておかないといけないと思います。
家づくり中の人は工務店任せにせず、周辺の家の状態やエアコンの位置などもチェックしてくださいね。それから最も大事なことですが・・・
15年後の塗り替えは大同防水にご相談ください(笑)
ではまた~