品川真一
長梅雨でもり土が崩れている事象です。まさに山のミニチュアで土砂崩れはこうして起こるんですね。
これを防ぐには斜面にブロックを積んで土が流れないように堰止めする方法がベストです。これがいわゆる砂防ダムになるわけですが、崩れた部分だけにブロックを積むわけにはいきませんで、外構全体をブロックで囲う必要があるので、コストが膨大にかかります。
そこで、芝生を張るという作戦はいかがでしょうか。
施工面積は約30㎡(約9坪)で芝生・バーク堆肥・目土・まさ土などの資材コストは28000円で済みました。
まず土を耕す必要があるので、固くなったまさ土層を耕してバーク堆肥と混ぜ合わせます。土に空気が混ざってフワフワになるので軽く締固めて整地します。この工程で水勾配を取っておく必要があります。
あとは芝生を張っていくだけです。芝生は少し透かして目地を作って張り、隙間に目土を入れます。それから有機100%の肥料を撒いたところ、水をやると糞のようなにおいがするので気になる方は有機100%の肥料は辞めておいた方が良いかもしれません(笑)
あとはひたすら水やりです。朝夕たっぷり水を与えてやる必要があるので、水道料金が気になる人は芝生は辞めておきましょう(笑)
水やり作業をホースで行うのが好きな方は良いのですが、結構めんどくさいですよね。そんな時は散水チューブ。ホースに針孔が空いていてそこから水が噴水のように吹き上がることで周りに水やりが行えます。
芝生の敷地が縦長の場合は散水チューブが適していると思いますが、敷地が縦横とも広い場合はスプリンクラーが適していると思います。
あとは芝生の根が付いたら斜面の土が崩れにくくなるはずです。芝は一度張ってしまうと強いので後が大変ですが、撤去する場合はジグソーを使ってカット捨て剥がせば撤去できます。
長雨で斜面が崩れなくなったよという声を来年はお施主様から聞けるだろうと楽しみにしています。
ではまた~