
手塗りの方が丁寧な仕事をしてくれそうなイメージがあるのではないかと思いますが、手塗り=良い仕事ということではありません。
例えば自動車の塗装はどうでしょう?工場で塗装職人さんが手塗りで塗っているでしょうか?手塗りが良いのであれば自動車も船も何でも塗装は手塗りでやるはずです。
手塗りは本当に品質が良い?
一般的に、手塗りで施工しますと聞けば品質の良い仕事をしてくれそうに聞こえると思います。では本当のところ、手塗りと吹き付けのどちらが品質が高いでしょうか?
答えは吹き付けです。意外だと思われるでしょうが、もちろんこれはある条件下のもとで塗装を行った場合の話です。
例えば工場生産ラインではすべて吹き付けですよね。無風状態のクリーンルームで一定の速度で物資が運ばれてきて被着体に対し一定の量を一定の時間で吹き付けるから、均一な塗膜が綺麗に塗装されるわけです。
ところがこれを現場に持ってくると、風が吹き、埃が舞っているわけで、工場のような品質にはなりにくいのが一般的。施工条件に左右されてしまいます。
しかし手塗りでは逆に一度に多量の塗料の膜圧が付いてしまう恐れもあり、一概に手塗り=品質が高いとは言い難いのです。
塗装は薄く何回も層を重ねて厚みを作っていくのがポイント。よってなんでもかんでも手塗りでやります!というのも信憑性に欠けるのです。
吹き付けの方が良い塗装は?
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例えば弊社でも人気の高い断熱セラミックガイナは、2015年度より手塗り仕上げから吹き付け仕上げに変更いたしました。理由は吹き付けの方が綺麗に仕上がるし、均一な膜圧を確保できるからです。
これには誤解を招くことにあり、お客様からもどうしてガイナだけ吹き付けなのか?と質問されることがあります。
不思議なことにガイナにおいては手塗りで塗装するよりも吹き付けで塗装した方が材料が多く必要になります。ガイナはとても塗りにくい塗料なので、綺麗に仕上げるためにはコツが必要なのです。
企業秘密なので言えませんが、1回目、2回目、3回目と若干塗り方を替える必要があるのです。それでも規定量をローラー塗りで付けるのは無理があります。よって綺麗に仕上げることはできても薄い塗膜になってしまうのでガイナの性能が発揮されないことになるのです。
また、内装用ガイナにおいては壁紙クロスの上からでも塗れるため、外装とは異なる塗り方になります。こちらも企業秘密ですが(笑)、とにかくガイナは塗りにくい塗料で、綺麗に仕上げるためには薄く塗らなければならず、そのために塗膜が規定より薄くなってしまいがちになるのです。=材料が余る
ですから吹き付けで均一に吹くと規定量ギリギリまで塗膜厚を付けることができるので材料が多く必要な気がするのです。
このように、塗料においては手塗りよりも吹き付けの方が品質が高く仕上がるものもありますから、一概に手塗り=品質が良いとはならないのです。
ガイナについては仕上がりが美しい大同防水独自の吹き付け工法をお勧めいたします。