
すぐ裏手に山があるような立地にあるお家は雨樋に落ち葉が詰まりやすくなります。とはいえ定期的にDIYで雨樋の掃除をするのは難しいですよね。
ここではそんな雨樋の落ち葉の詰まりを解決する方法をご紹介します。
雨樋の掃除なんて一生しないし、まずDIYでは出来ないですよね。二階の屋根の雨樋までの高さは地上から約5.7mありますので、DIYでやるのは危ないのでお勧めしません。また、プロであっても梯子での作業は危険です。
結論からいうと、雨樋に落ち葉が詰まる問題を解決するには雨樋の中に落ち葉が入らないようにするしかありません。
落葉樹と常緑樹
まず、雨樋に落ち葉が詰まる問題を解決する前に、落ち葉のメカニズムを知っておく必要があります。
木(樹)には季節によって葉を落とす落葉樹と、一年を通して葉を落とさない常緑樹がありますが、落ち葉が雨樋に詰まるということはお家の近くに落葉樹があるということです。
つまり、お家の近くに山があったり大きな落葉樹があるなどの条件下では、雨樋に落ち葉が詰まる事象が起こりやすくなります。
そもそも木には針葉樹と広葉樹に分かれており、クリスマスツリーのように三角に尖っている(縦に成長する)木が針葉樹、葉が丸くて横に延びている(横に成長する)のが広葉樹で、落葉樹は広葉樹に多く見られます。
葉が落ちる理由
木の葉には光合成を行う役割と体温調整を行うふたつの役割があり、落葉樹が葉を落とす理由は蓄えた水分を保つためです。
光合成によって栄養を創り出しながら、水分を蒸散させて体温調整しているので、せっかく蓄えた水分を乾季に蒸散させないよう葉が落ちるようになっているのです。
落ち葉除けネット
樋の中に落ち葉が入らないようにするには落ち葉除けネットの設置をするのがベストです。
メッシュ状になっているネットを筒状にして軒樋の中に入れて固定します。多少落ち葉が引っかかりますが、雨水は軒樋の中に落ちて行くので、濡れた落ち葉はそのうち乾いて風で飛ばされます。
落ち葉除けネットの施工手順
-
手順1.落ち葉除けネットを加工する
受け金具の部分や集水枡の部分をカットして軒樋の中にネットが入るよう加工します
-
手順2.落ち葉除けネットを入れる
軒樋の中に落ち葉除けネットを差し込んでいきます
-
手順3.落ち葉除けネットを固定する
落ち葉除けネットを樋受け金具に結束して固定します
-
完了
落ち葉除けネット設置完了です
施工後1年の状態
落ち葉除けネットの効果があるのか、施工前と施工後1年経過した状態を比較してみると効果は歴然としていることが分かります。
-
施工前
軒樋の中に葉っぱが詰まっており雨水も溜まっていました
-
施工後1年経過
落ち葉除けネット施工後1年の状態です。わずかに落ち葉が引っかかっているものの雨樋は正常です