熊本県阿蘇郡西原村へ
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4月26日。阿蘇郡西原村へ行ってきました。益城町ばかりが取り上げられていますがメディアが入っていない西原村の建物の被害もひどいものでした・・・。1階は潰され地面と同じ高さに屋根があるような建物ばかりが目立ち、まるで爆弾でも落ちたのかという印象を受け言葉を失いました。
1ブロックの中にある建物でも全壊、無傷と不思議な光景を垣間見ました。メディアではこのような情報を流さないので個人的に分析してみたのですが、全壊の被害を受けた建物は木造軸組み工法の家。そしてまったく無傷の家はおそらくモノコック構造であると推察します。
つまりは木造2x4です。あるいは軽量鉄骨の軸組み工法でしょう。木造軸組み工法+瓦屋根の家は地震に弱いのだなと改めて認識しました。
避難所へマットを届けに
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今回のボランティアは避難所生活を強いられている人へマットを届けるためでした。これは元サッカー日本代表の巻誠一郎選手(写真右:J2熊本所属)が避難所にマットが足りないとSNSの呼び掛けに対し、塗魂ペインターズがそれに応えマットを集めたものです。
今回は塗魂ペインターズの親戚の方からマットを提供していただきましたが1枚50,000円以上もする高価な炭のマットx40枚。ありがとうございます。
避難所4か所を回る
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巻選手と共に避難所4か所を回りました。避難所での生活はメディアで報じられているイメージとは少し違っていました。支援物資は余るほど積み上げられており、食事や衣類も余っていました。
取り巻き困っていることは硬くて冷たい寝床と避難所にプライバシーがないこと。子供向けに本や漫画なども届けましたが、彼らは仮設の無料Wifi環境下で友達たちとゲームを楽しんでいたのです。ただ年頃の女の子はかわいそうだなと思いました。
断水中のトイレは介護が必要
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トイレは断水により流れませんでした。トイレのタンクを開けて自分でバケツに水を汲んでタンクに入れないと流れないのです。これは実際に体験してみましたが意外に重労働でした。1回流すにはバケツ2杯の水が必要で、子供や高齢者では無理です。つまりトイレ介護がその都度必要になるということを意味します。
さすがは巻選手、どこの避難所に行ってもスターでした。それは彼がJリーガーだからではなく、渋滞の交通整理や毎日のように避難所を回り必要なものをリストアップし支援物資を運んできたからだと思います。
私たちは無名のボランティア集団。避難所では取り仕切っている方から挨拶をするようにとマイクを渡されましたが遠慮させていただきました。私たちがどこの誰であろうと関係ありませんから。帰り際、炊き出しの列に並んでいた高齢者から、【ありがとう、ありがとう】と笑顔で言われたのが印象的でした。
元気づけに行ったのに、こちらが元気をもらったような熊本支援でした。