リフォーム展示会に出店していた時のことです。ある来場者が弊社ブースに来られてこう言われました。
「この塗魂ペインターズって何なん?あ?ボランティア?ボランティアで塗装するん?」
説明していると、何やら目が血走っておられるそのお方。今にも殴りかかって来ようかという勢いです。
「何つまらんことしよんなら!わしらの邪魔すなや!ボランティアいうて、馬鹿かお前ら!何がしたいんなら!」
・・・まぁ汚い広島弁ですこと(笑)
要するに同業者様だったわけです。どこかで弊社のホームページやブログを見られたのか、あるいは活動を知られ、展示会に出ている場面でわざわざそれを言いに来られた。
なるほど、そういう角度で考える人もいるんだなと思いました。でもね、勘違いしないで貰いたいんですよ。別に公共工事で発注される仕事をタダで塗ってやろうとか、ましてはボランティアしてるからいい業者でしょ?なんて言う気持ちはこれっぽっちもない。じゃあなんでわざわざホームページで公開してるか?ということですよね。
はい、それはもっとボランティア活動が広がればいいなと望んでいるからです。
私たち塗魂ペインターズのような団体がどんどん現れて、ボランティアでしかできないことがどんどんできるような世の中になったらいいなと思うからです。
それからもうひとつ、大きな理由があります。
それは、我々の業界は今未曾有の職人不足の危機にあります。塗装職人、左官職人、防水職人など、貴重な人材がどんどん減っているのです。これがどういうことかわかりますか?
たとえば、数年後。お客様の住宅を塗りに来る職人が日本語が話せないアジア人になるということです。コミュニケーションもなにもあったもんじゃないです。
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我々がボランティアで入るたとえば幼稚園や小学校の児童たちにペンキ塗りを体験してもらうことで、一人でもこの仕事に興味を持ってくれないかな~と期待しているのです。
塗魂ペインターズの仲間たちが着ている真白いユニフォームがかっこいいんじゃないかと思うんです。それを幼いときにイメージしていたら、いつかぼくわたしもあの白いユニフォームを着てボランティアしたいな~、ペンキ屋になりたいな、なんて思う子がいたら素晴らしいと思うのです。
ですから、ボランティアにあれこれ文句を言うなら、ほかのアイデアを出せよって言いたいですね。
公共工事がなくなるからボランティア塗装なんかするな という思考。それは、自分のことしか考えていません。
公共工事がすべてがなくなることはないのだから。でもそのうちボランティアでやってくれるなんていう企業や団体がたくさん出てきたなら、やってもらえばいいんですよ!
私はそう思ってます。