品川真一
今日も天気が悪い広島。今朝は築50年のビルの現調に行ってきました。
外壁が大きくひび割れて雨水の浸入口になっていたり、壁が崩れ落ちそうになっている部分などもありましたが、なんとか補修は出来るかな?と思ったのですが・・・
階段室から外壁の状態を調べてみるとブロック塀が脆弱化していて強度が著しく低下している状態でした。。これは無理だな・・・と判断しました。
例えて言うなら、年齢は85歳、骨はまだ大丈夫だけど筋肉がバラバラで筋力がない状態なので、防具を着せ替えたところで意味はないという感じでしょうか・・・
テナントの方も出て来られていたので今お伝えすると良くないかと思い、テナントの方が居なくなってからオーナー様に結論をお伝えしました。
何度やっても言いにくいです。見積もり依頼を頂いているのに工事が出来ませんとお伝えするのは、病気になって病院に診察に来たのに手遅れですと言われるのと同じだと思うので・・・
建物の目安として、築50年以上だと補修が出来ない可能性が非常に高いです。そこで社内的にもお問い合わせがあった時点で築50年以上の場合はお断りした方がいいのかな?という思いもあります。
でも、オーナー様はどんな思いで相談されたのだろう?と考えると、簡単にお断りする気持ちになれないのです。
おそらく、言われなくても概ね分かっていらっしゃると思うのです。ただ、自分では判断できないし決断できないから、プロの後押しを望まれているのではないかと考えてしまうのです。
今回も調査には行きましたが、見積もりにならなかったので成果はありません。数字上では無駄な営業活動かもしれませんが、お役には立てたのではないかと思います。
私たちに関わるすべての人の幸せを守る企業を目指します という企業理念どおり、お客様に無駄な工事をしないようお伝えするということも正しいのだろうと思っていますし、そういう意味では防具のように守ることができたのではないかと思っています。
なのでこれからも築年数に関わらずに、お問い合わせいただいた場合は調査に行きますので、実際どうなんだろう?と判断が付かないという方はお気軽にお問い合わせください。