品川真一
お見積り依頼を頂いて現調に行くと、お施主様のご要望と弊社の診断レベルに差異が生じることがあるかもしれません。
例えば、劣化が進行しすぎて修復するのに膨大な費用が掛かってしまうようなケースです。
築50年以上、外壁にひび割れが著しい、外壁にふくれが生じている、外壁が反り返っている、外壁が落ちそうなど・・・このような状態を見られると早く直さないといけないと思われるでしょう。
こちらのケースは晴天時、東南面にも関わらず外壁内部がかなり水濡れしていることが分かりました。直下の基礎もボロボロ・・・
住宅は基礎が重要なんです。外壁の問題だけではないんです。基礎がダメになっていたら外壁塗装云々の話ではないんですね。
昔の住宅基礎の寿命はおよそ30年程度。それ以上築年数が経過しているお家は必ず基礎の診断をしています。
基礎がひび割れている程度なら問題はありませんが、コンクリート自体が脆弱化している(砂状になっていたりミルフィーユのようにぼろぼろ取れるようならアウト)と、もはや基礎の役割は果たせないので、外壁の塗装メンテンスは無駄になってしまいます。
もちろん基礎の補強工事もできますが、莫大な費用が掛かってしまうので、築年数やあと何年住むかなども考慮したうえで方向性を決めないといけません。
見積依頼を頂いたお客様にこの事実をお伝えするのはとても勇気が要りますし。失礼に当たらないか不安ではあるのですが・・・
無駄な工事をしてお客様に損して欲しくないので、工事をすべきかしないべきかは正直にお伝えするように心がけています。
ご家族を育んできた大切なお家、なかなか手放せないものですよね。出来ればメンテナンスをして長く持たせたいものだと思います。
しかし手遅れということも中にはありますので、その時は決断しなければなりません。
どうしようかと迷っていらっしゃるお客様がいらしたら、弊社の診断が決断のきっかけになれば幸いです。
ではまた~
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