品川真一
先日、ほっこり&びっくりなことがありました。
ちょうどお盆の最中の大雨の日、息子からこんなLINEが来ました。
バイトしてるのだから靴くらい自分で買えや!と思ったのですが、どんな革靴が欲しいのか尋ねてみると、ドクターマーチンが欲しいと。
私:「で、いくらするん?」
息子:「25000円くらい」
私:「おい・・・ずいぶん攻撃的じゃの・・・」
なぜアルバイトしている息子に買ってやらねばならないのか?
バイトで稼いだお金で買えばいいじゃないか
そうだ、セメンダインでくっつけとけばいいじゃないか
いやいや
息子にそんな恥ずかしい思いをさせていいのか?
もし明日自分の人生が終わったら最後に靴を買ってやればよかったと後悔しないか?
病気になったときに変わってやりたいと言ったのはウソだったのか?
天子と悪魔が交互に私を試してきました。
そして丸1日間悩んだ(笑)挙句、スポンサーも現れるそぶりもなかったので(笑)まあ買ってやろうということなったわけです。
実はこのドクターマーチン、私が大学時代にバイトで稼いだお金で初めて買った靴なのです。
チャップリンの映画を見て、先っちょが丸い靴が欲しくて探したのがそれでした。
あれから30年、まさか息子が大学生になってまさか同じ靴が欲しいと言うとは・・・
上手く言えませんが、なんか嬉しいものなんですよ。
そして靴屋さんのレジでのひとこま。
ポイントカードお持ちですか?
いえ持ってません
(私はポイントカードを持たない主義なので即答しました)
「あ、持ってます」
そう言ってす~っと二歩前に出てポイントカードを惜しげもなく出した息子
人に靴を買わしておいて支払いはせず、ポイントカードだけはしっかりと付けてもらうとは・・・
それから数日後。
所持金が4000円しかないからと靴を買ってやったのに、息子がニヤニヤして任天堂スイッチで遊んでいたんです。
「なんしよん?・・・楽しそうじゃね」
「うん。ポケモン」
「ポケモン?そんなん持っとった?」
「買うたんよ」
「え?いつ?」
「昨日」
「は?なんで?お金は?」
「中古で買うたんよ。3000円じゃったけ安かったんよ」
貴様~~~~!こら~~~~!(笑)
所持金4000円のうち1円も出さんかったくせに、3000円のポケモンを買うとはどういうことじゃ!!!
「ほいじゃが、あんな重たい靴よう履くのう。いまどき軽い靴いくらでもあるじゃろうが?」
「父さんも履きよったんじゃろ?(笑)」
「おお、まあの。(笑)しかしクソ重たいであれ(笑)あがーなん、よう履きよったわい」
「ええんよ。」
ここで気付きました。
もしも、この先、息子が欲しいと思ったものが私が過去に持っていたものだったとしたら・・・
全部買うことになるのかと思うと恐ろしいのでこれ以上の過去は秘密にしておこうと思います(笑)
ではまた