
戦後(被爆)80年の節目にあたり、2025年7月25日(金)~26日(土)に平和記念公園の慰霊碑前の鳥居柵を塗装ボランティアした活動報告のページです。
原爆投下から80年が経過しようとする中、被爆者数は初めて10万人を下回り、平均年齢も83.1歳となったそうです(厚生労働省調べ)。
年々被爆者が減っていく中で、私たちはどう後世に伝えて行くのか?先人達に任せてきたことを引き継ぐ年齢になり、次世代の子供たちとこうした経験を通して、また私たちの活動を広く知ってもらうことで少しでも平和祈念の輪が繋がっていけばと願い、この度のボランティアをさせて頂くことになりました。
作業計画
慰霊碑は参拝者が多いため19:00からの作業計画でしたが、19:00を過ぎても参拝者が減らなかったため、時間の都合上参拝者に申し訳ないと思いつつ作業を開始することにしました。
今回塗装したのは献花台背面にあるグレーの鳥居の柵(黄矢印)。このままの場所で作業すると参拝者の邪魔になるので、柵をアーチの袖に移動させて作業することにしました。
2025年7月25日(金)第一日目 素地調整・錆止め
第一日目は素地調整とサビ止め塗料塗り作業でした。下見の時点では表側しか見ていなかったため、予想以上に裏側の劣化が進行していて、素地調整が予定時間より30分も超過してしまいました。
素地調整は塗装前に下地を整える作業で、ケレンとスコッチブライトを使って旧塗膜の脆弱部の除去と活膜の研磨作業になります。2名でおおむね90分かかりました。
2025年7月26日(土)第二日目 中塗り・上塗り
第二日目は中塗りと上塗り作業です。この日は塗魂ペインターズの佐々木拓朗会長(写真中央)も千葉県から駆けつけてくれ、まずは慰霊碑前で黙祷を捧げました。
こうした機会は中々ないので、塗魂ペインターズメンバーの子供たちも参加。当日は宇品で花火大会がありましたが高校生2人もボランティアに参加したいとのことで、かけがえのない経験になったのではないかと思います。
黙祷を終えていよいよ作業開始ですが、塗料を準備している間に私は腐食して穴が開いている部分をクイックメンダーで補修しました。
クイックメンダーはA材とB材を1:1の割合で混ぜ合わせて使うエポキシ樹脂接着剤。混錬すると15分程度で硬化するので急いで施工しなければなりません。
塗装作業
準備が整ったのでいよいよ塗装です。まずは子供たちから刷毛を入れて行きます。
子供たちが刷毛を握るのは実は今回が初めてではありません。これまでも牛田小学校や牛田中学校でのボランティアや、友人が経営するお好み焼き屋さんの店舗内の塗装や自宅のテーブルのDIY塗装なども経験しております。
また、子供たちが塗った後のペンキのダレなどは塗魂ペインターズメンバーたちが即修正をかけながら作業を勧めました。
協賛企業
今回ご協賛いただきました企業様、この度は誠にありがとうございました。アステックペイント様から、エポサビとフッ素樹脂塗料を協賛いただきました。
株式会社アステックペイント:塗料の協賛
大同防水工業株式会社:副資材、差し入れの協賛
株式会社ユウマペイント
株式会社ひかりペイント
大河内塗装工業株式会社
この度のボランティアに関わって下さった関係各位に心から感謝申し上げます。
メディア掲載
この度の活動を中国新聞社様が新聞に掲載してくださいました。ありがとうございました。