品川真一
「この塗料は20年持ちます」
「この塗料は30年持ちます」
こんなトークを聞いたことはないですか?それ、本当かどうかどこで確かめるのかってお話・・・。
業者を信用するしかないというお声をよく聞きますが、それではRISKYですね~。where do we goですよ。
この業界は、発売された塗料が数年で廃盤になったり、業者も使用する(売る)塗料をコロコロ変えるような業界です。つまり、現在薦めている塗料を数年後には売っていない可能性もあるのです。それで何年持ちますよ~なんて言ってるという・・・。
信用するしないでは危険です。もっとシンプルに考えましょう~。
20年持つという塗料なら、塗装して20年経過した物件を見せて貰えばいいし、30年持つという塗料なら塗装して30年経過した物件を見せて貰えば良くないですか?
ね?シンプルなんですよ。でもそういうことを求められる方が少ない。確かめずに数百万の工事を発注されていることが私は疑問なんです。私なら現場を見せてもらいますけどね。もしかすると見せて貰えるとは思っていらっしゃらないだけなのかも??
例えば大同防水の推奨塗料のひとつであるランデックスコートPB-5000ですが、取り扱いを決めるまで私は疑ってかかっていました。そのエピソードをご紹介します。
「品川さん、ハスの葉のように水を弾き続けるしかも年々強くなっていく塗料があるんですが?」とある筋から持ち掛けられたのがきっかけでした。
「広島に塗装して10年経っている物件があるので見に行きませんか?」と誘われ見に行きました。ホースで水をかけるとそれはとんでもないくらいに水を弾いており、確かにすごい撥水力だなと思ったのです。
ところがこうも思いました。“自分が来る前に防水スプレーを吹いたんじゃないだろうか?”と(笑)。そのくらい強烈に撥水していたのです。
そこで意地悪な質問をしてみました。「県外で塗装した物件を見たい。実費で行くので見せて貰えますか?」と。これにはさすがに困るだろうと思って言ってみたのですが、「いいですよ。名古屋にありますから是非行きましょう」という返答でした。
半信半疑で名古屋まで行きました。その現場は14階建てのオフィスビルで薄い水色の外壁でしたから普通の塗料だと色褪せが早い色です。
「品川さん、これ塗って何年経っていると思いますか?」
【う~ん、6~7年くらい?】
「そう見えますよね。実は14年経ってるんです」
【え~?!マジで?!】
そう言って自動販売機で水を買ってきて外壁に水をかけて見せられたら、やっぱり強烈な撥水効果だったのです。
ここまでくればもう信用しても良さそうですよね?・・・しません(笑)さらに最後の質問を投げかけました。
【開発者に合わせてください】と。これはやったぞ・・・さすがに詰んだだろと思いました。
「いいですよ」とまさかの返事が・・・そして本当に東京で開発者に会ってきたのです。そこで取り扱うことを決めたのです。
このように、ランデックスコートPB-5000ひとつにしても私はそこまでやってます。こんなことまでやって扱う塗料を選定している塗装業者が居ますか?まず居ないはずです。商社から営業されてカタログやデータだけで机上で取り扱いを決めているのが関の山でしょう。
日本ペイントさんが営業に来られて嬉しいわ~ よし日本ペイントさんの塗料を売ろう!みたいな(笑)
そしてランデックスコートPB-5000を大同防水が塗って10年以上経過した物件が出て来たので、【10年後の未来】をお客様の目で直接確かめて貰えるようになったわけです。
●実際に現場を見て貰ったお客様の声
「これで10年経ってるんですか?めちゃくちゃきれいですね」
「新築ではないんですか?」
「塗装して2~3年くらいに見えますね」
「北面も苔生えてないですね」
「雨筋汚れもついてないですね」
続々と驚きの声を頂いております。
どうですか?カタログベースやメーカー談で何年持つという話ではなく、実際にその塗料を塗ってある物件を見た方がイメージしやすくないですか?
今塗装したとして10年後の状態をイメージしてみてください。10年経てばそりゃ色褪せもするだろうし苔汚れもつくだろうし、なんらかの劣化が見受けられる状態をイメージされるでしょう。
でも20年・30年持つという塗料なら、10年後の状態はそのイメージをぶち壊されるはずですよね。そのイメージをぶち壊されて初めて、その塗料は何年持つと期待できるのではないかと私は考えるわけです。
メーカーは自社で実験をしています。宮古島で暴露試験をやっている塗料もありますが、ここは広島です(笑)広島で暴露試験をやっているならそのデータが最も信頼を置けるはずですよね?それは、実際に塗装したお客様のお家ですよね。
見学希望の方はお気軽にお問い合わせください。
ではまた~