品川真一
梅雨に入りましたね。一気に現場が進まなくなりましたので早く明けて欲しいです。
そんな中、工事中や引渡しした現場の雨漏りが続々と止まっています。当たり前といえば当たり前なんですが、やはり完璧なものはないので“止まったかな?”という緊張感は常に持っています。
深夜にドドド~という豪雨で目が覚めたら、“あそこの現場は漏れなくなったかな?”と気になります。人間ですから(笑)そんなときは翌朝現場を確認しに行きます。
漏れていなかったら「よっしゃ!」です。まぁ雨漏りの専門家であっても実際はこんなものですし、やるべきことをきちんとやるだけです。その繰り返し。
結局のところ、雨漏り止めは診断力と設計力が鍵です。施工は職人がやりますが、どうすれば止まるか?雨漏りの原因分析と恒久的な対策になる改修設計ができなければ雨漏りは止まりません。
なので止まったことがわかれば(豪雨でも漏れなかったという事実が数回続けば)自分が正しかったことになるので、お客様も安心して下さってるだろうなと、その時が一番気持ちいいんですよね。
「どうです?止まったでしょう?ね?言ったでしょ!止まるって!凄いでしょ!」
・・・と、言いたいところですが言いません。イチローのようにまるで当たり前のような顔をしてスカしてます(笑)
そして昨日ですが、7~8年前くらいに一面外壁塗装を施工した某マンションの屋上防水の現調に行ってきたのですが、当時この柱は鉄骨にモルタルが巻いてある構造でバッキバキにひび割れてたんです。
そこで柱にとある塗料でメッシュを挟んで補強してから塗装したのですが、全然割れてませんでした!
高弾性塗料にメッシュを挟む工法は存在しますが、使用した塗料は私のオリジナル工法。おそらく業界ではほぼ経験していないやり方ではないかと思っていますが、やはり予想通り正解でした。
これで一般的な工法よりもコストを下げても品質を満たせることがわかりました。
え?実験したのかって?
そうです。すべて実験です。いくら高級な塗料であっても剥がれてしまうかもしれませんし、防かび塗料といってもカビが生えるかもしれません。そういう意味では製品として完成したものを加工して提供していながらも、実験を続けているということになります。
雨漏りも実験、塗装も実験、防水も実験。やってみて不正解もある中で正解を見出していく、そういう仕事であると思っています。
だからアフター点検をするんですよ。今日はこの辺で・・・
ではまた~