品川真一
結露真っただ中の季節ですね。
うちのショールームのガラスはシングルガラスなので結露で真っ白になります。
ただ、ガラスが白くなる時と白く曇らない時があるので、その条件を探って来ました。
簡単な話ではないのですが、社内の湿度が50%を超えたあたりからガラスが白く曇ることがわかりました。
実は結露のメカニズムは湿り空気線図という表にて、結露する条件が分かるんです。
例えば室温が23℃で湿度が50%の場合、外の気温が12℃で結露します。なので室温を23℃設定で気温が5℃だとすれば、部屋の湿度を30%くらいにしないと結露してしまいます。
ですので、ときどきドアを開けて換気をして結露を防ぐようにするしかありません。ここで、窓の曇り止めなどと称した布巾やスプレーなどをガラスに施工しても結露防止にはなりません。
ここで言う結露は表面結露ですから、まぁ空気中に含めなくなった水蒸気が水滴になって温度差が生じている窓ガラスに付着しているだけのことなので、考え方によってはただ水が気温によって気体から液体に姿を変えてるだけなので騒ぎ立てることではないのですが、ガラスのパッキンにがカビたりすると、人体に良くないです。
ただ、内部結露はもっとやばい。外壁材が劣化しても内部結露の原因になりますし、壁の中の断熱材に隙間があったり空気が流れる状態にあると、表面ではなく壁内で結露するんです。
目に見えないので、壁内にカビが生えたり最悪は木材が腐ってしまうので、お家の寿命に大きく関わる問題なのです。
ただいまこの内部結露について勉強中で、セミナーのパワーポイント資料を作っている最中なのですが、不思議ですね。
そうこうしているとお客様からお電話で結露のご相談が来るという・・・お客様は雨漏りじゃないかと思われていてご相談頂いたんですが、私が鑑定したら結露と思われるのでメカニズムを説明したらご納得されたようでした。
お家の寿命を延ばすには塗装メンテナンスも重要ですが、換気システムも重要だし、壁内の断熱も重要だし、通気構造も重要なんです。この辺りは実は建築士の範疇なので、建築士になろうかな?と思っている今日この頃、ではなく今日だけ、でした(笑)
ではまた~