品川真一
早いもので今年もやってきました、雨漏り鑑定士認定試験2023後期が11月8日(水)大阪で開催される予定で、今回も多数のお申し込みを頂いております。
※申込期限は明日10/20までとなっています
私は当団体専属の講師を務めさせて頂いておりまして、2時間ばかり雨漏りの基礎についてわかりやすくお話させて頂きます。
昨今は、雨漏りかとおもいきや結露トラブルという事案も増えています。雨漏りも結露も天井や壁にシミが出来るという似たような症状が出るので、目視調査や赤外線を使ったとしても鑑定は難しいです。
ここで正しい鑑定をするには、まず雨漏りの調査をすること。散水調査を行って浸入水が確認できなかったら雨漏りではないと鑑定することができます。次に結露のメカニズムについては、住宅の構造知識が必要です。
特に昨今の住宅構造は高気密高断熱の仕様になっているため、従来の住宅とはまるで違う性質を持っています。
断熱の知識や通気や換気の知識など、幅広い建築の知識を身につけて行かないと、これまでは雨漏り現場で活躍しできていた専門業者の職人さんであっても、鑑定できないという現象が起こっているはずです。
一番良いのは建築中の家がどのような構造になっていてどのように通気・換気と雨仕舞いを両立させるのかを目で見て確かめることだと思います。
そこで私は、自分の家を雨漏りしやすい形状で建築して、いろんなセオリーを無視して、この家は雨漏りするぞ・・・と誰もが思うような部位をいっぱい作って、それでも雨漏りしない家を建てるという実験をしたというド変態です(笑)
例えば、軒の出がない家は雨漏りしやすいから寄棟形状の屋根で家を建てるべきだ、というのがプロのセオリーだと思いますし、その方の家はそういう風に建てられていると思いますが、私は真逆です(笑)
軒の出ゼロ(笑)三角形のベランダ、庇ゼロなのにエアコンを壁から抜く、その他諸々・・・避けるべきことを避けずに真正面から挑んでいる家ですが、豪雨でも一滴たりとも漏れません。
ですから、軒の出がない家は雨漏りするとか、三角形のベランダは雨漏りするとか、それはウソなんです。どんな家であっても雨漏りしない家を建てることが出来ます。
なのにどうしてそんなことを言うのか、それは出来ない人のレベルに合わせた価値観、1:29:300のハインリッヒの法則です。
ちゃんとできる人を1だとすれば、1を増やしていくべきですが、まあまあ出来る人29とほぼ出来ない人300に併せた価値観が、軒の出ゼロの家は雨漏りするから軒の出のある家を作れとなるんです。
おっと、セミナー前にいろいろと語ってしまいましたのでこの辺で辞めておきます(笑)
とにかく、一時は出来たからといっても、いつまでも出来るとは限らないものなので、時代の変化や流れについて行きながら自分も進化して行かねばならないと思っているこの頃です。
受講される方は当日会場で元気にお会いしましょう。
ではまた~