壁画制作のストーリー
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広島市立牛田中学校の学校協力者会議様よりご相談があったのは2016年の夏。学校の校門までの坂道が暗いので、10年前行った壁画が経年の汚れと塗料の剥がれでみすぼらしく暗い印象になっている。どうにか綺麗にして明るい坂道にしたいとのことでした。
建物修繕ですら予算がつかないのだから、よう壁が崩れでもしない限り予算はつかない。業者からの見積もり書を見せて貰いましたが、金額はなんと400万円!修復したくても予算がない・・・そこで思い出されたのが塗魂ペインターズでした。
同じ学区内の広島市立牛田小学校の創立140周年を記念して行った塗装ボランティアを覚えていらっしゃったようで、あのペインターズさんに少しでもご協力願えませんか?と。
はい、全部ボランティアでやりますよ!
即決でした(笑)
平成28年9月30日には、東京芸術大学名誉教授の絹谷幸二先生が来航され、傷んだ壁画を診断されました。当初はこの壁画の上から新しい壁画をする予定でしたが、魂を消すようなものだから消してはいけないとアドバイスを頂き、既存は修復、下段に新たに壁画する計画に変更しました。
それから約1年。約半年前からプロジェクト委員会に参加し、学校・児童・地域などを巻き込んだ平和アートストリート制作ボランティアが始まりました。
第1日目洗浄作業開始
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平成29年7月1日、朝8:45の朝礼からスタートしました。
総勢12名が集結し、危険予知と作業上の安全確認を行いました。
山の急斜面を降りてホースを引っ張り貯水するのと、足場組作業、作業台を使っての作業は危険を伴います。
ボランティアであっても安全はすべてに優先します。
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上段の既壁画部分はダメージを与えないように、アルカリ電解水を塗布し、しばらく放置してから低圧洗浄します。
水性ですし匂いもなくまた排水も問題ありません。
こちらの洗浄剤は㈱リスロン様に協賛頂きました。ありがとうございます。
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さすがは高圧洗浄機です。
数十年分の汚れと苔があっという間に除去されて行きます。
作業を見ていた先生や通行人の方々からすごい!と次々に声があがっていました。
こちらが洗浄後の画像です。
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真っ黒だった壁画が色を取り戻しました。この原爆ドームの絵から虹が出ているように、眠っていた壁画が生き返った感じがしました。
これで1週間乾燥させ、7/8(土)から壁画下段の部分に新たに壁画ができるようキャンバスを塗っていきます。
ボランティア第2日目は、牛田中学校の生徒さん30人が参加予定で、塗魂ペインターズメンバーは中四国各地から参加してきます。
協賛いただいた企業様
■協賛企業
㈲優和様(足場)
㈱岡田工務店様(作業台)
㈱リスロン様(洗浄剤)
誠にありがとうございました。
なおボランティア作業の様子は牛田中学校ホームページ7月1日の記事にも詳しく掲載されております。
※一部画像は牛田中学校ホームページより転載させていただきました