なぜ手抜きをするのか
そもそも塗装職人がなぜ手抜きをするのか、手抜きをさせないようにするためにはまず、その根本的な要因を分析する必要があります。
理由その1:請け負った仕事の報酬が少ない(安い)から
本来なら30万円貰える仕事を20万円でやらされる(安い)から手抜きをする、言い換えれば報酬が安いから生活していく上で手抜きをするしかないわけです。報酬が安い仕事はできるだけ早く終わらせて、数をこなすしかなくなります。
理由その2:手を抜くことが癖になっている
長年安い仕事ばかりを請け負ってくると、手抜きをすることが癖になってしまいます。『え?樋は2回塗るのですか?他所では1回塗りですよ』こんなことを言う職人が多いのはつまり、ほとんどの職人が樋は1回しか塗っていないということが予想されます。
理由その3:監督が現場に居ない
手抜きができる環境にある、つまり現場監督が常駐して見張っていないから、職人はいつでも手抜きができるのです。ひと度色が付いてしまえば塗り回数はわかりません。
監督が居ない環境ならいくらでも手抜き出来てしまうわけです。
理由その4:塗料が進化した
昨今の塗料は艶がものすごく出る塗料になっており、1回塗っただけでもピカピカに見えるので手抜きがしやすいのです。それとも樋を1回しか塗らない職人が多いから、塗料メーカーが対策として1回塗りでもピカピカになる塗料を開発したのでしょうか・・・
このような理由から、手抜きをする塗装職人が絶えません。
変えられるのは35歳まで
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手抜きをすることは悪であり、詐欺です。手抜きをする理由がいかなるものでも絶対あってはならないものです。
手を抜くことが癖になっている職人はどうやっても手を抜きます。親方に手抜きをするよう教えられた若い職人は、新たにスピリットさえ叩き込めば心が変わり、手抜きをしない職人になります。正しいことをして正しい評価を得ることを体験することによって充実感を得るからです。
しかしそれも35歳まで。35歳を超えてからの自己変革は厳しい・・・。なので、大同防水は35歳以上の採用はしません。
大同防水の職人たちが若いのは、そういう理由もあるのです。手抜きをあっせんするような会社は論外。そうではなく、職を守り自らを守るためにはきちんとした仕事を継続すること、そしてそれをアピールできる場を設けてやるのが会社の勤めです。
大同防水の職人は人が見ていなくても手抜きをしません。職人としてというよりはまず、人として駄目だからです。
雇用条件や施工管理環境も大切ですが、最も大切なのは、堂々と顔を上げて表を歩けるような仕事をしているか、自分の子供に背中を見せられるような生き方をしているかだと思います。
まとめ
塗装工事には適正な利益が必要
職人には手抜きをしなくてもよい報酬を与えてやることが大切
現場監督がいるかどうかが重要
塗装専門業者に直接発注するようにする