
遮熱塗料を塗ると冬が寒くなるというのは正しい?それとも間違い?
このページでは、小学校から中学校で習った太陽と熱エネルギーの関係とユニクロのヒートテックを例に遮熱塗料のメリットを分かりやすくご説明しています。
遮熱塗料を塗ると冬は寒くなる?
大同防水は遮熱塗料をお勧めしていますが、遮熱塗料を勧めない塗装店もあります。
彼らの言い分は「遮熱塗料を塗ると冬は寒くなる」からだそうです。う~ん・・・(笑)
太陽に関する授業は小学校で、太陽の角度と熱エネルギー量については中学校で習いませんでしたか?ではおさらいをしてみましょう。
日射角度と熱エネルギーの関係
上図は夏と冬の太陽の高さを示していますが、夏は太陽の角度が約80度になるのに対して、冬は太陽の角度が30度にしかなりません。この太陽の角度のことを日射角度と言います。
日射角度が大きいほど太陽から受ける熱エネルギーは強くなり、日射角度が小さいほど太陽から受ける熱エネルギーは弱くなります。これが夏が暑く冬が寒いメカニズムです。
遮熱塗料は働き者
遮熱塗料は熱エネルギーが大きくなる夏に一生懸命働きますが、冬は休んでいます。猛暑であればあるほど遮熱塗料は頑張って働くのです。
一方で冬は頑張る必要がないので彼らは働きません。遮熱塗料は実に効率が良い働き者というわけです。ですから、遮熱塗料を塗ったら冬が寒くなるというのは間違いです。
もしも遮熱塗料を塗ったら寒くなるのだとしたら、工場はどうでしょうか?工場は光熱費削減のために遮熱塗料を塗っています。夏場の光熱費は下がったけど冬場の光熱費が上がってトータルで光熱費が上がった、なんてことになったら大クレームですよね。弊社のお客様にそうした声は1件もありません。
ヒートテックと普通の肌着
ユニクロのヒートテックは今の時代誰でも着ているのではないでしょうか?遮熱塗料はヒートテックを着るのか着ないのかという考え方に置き換えられます。
ヒートテックと普通の肌着はどちらが長持ちするでしょうか?個人的にはヒートテックは2年くらいで買い替えています。生地がほつれたりよれよれになることはありませんが、なんとなく縮んだり色が黄色っぽくなっていくような気がします。
遮熱塗料と一般の塗料の耐候性(耐久性)について、遮熱塗料の方が劣化がはやいという考え方もあります。ヒートテックは一般の肌着よりもはやく傷むから着ない、でしょうか?世界中で愛用されていますよね。
ヒートテックを着ると何枚も重ね着しなくて済みますからファッション的にも良いですし、例えば厚着が出来ないようなシチュエーションである真冬の葬儀などはスーツで参列しなければなりませんが、ヒートテックがあれば真冬の北海道でも寒くないです。
さらに、ヒートテックを着ているとエアコンの温度設定が低く済みますから節電にもなりますし、少なからずカーボンニュートラルにも繋がってくると言えます。
遮熱塗料で屋根や壁を塗装すれば、室温が下がりますからエアコンの設定温度が変わり同じく節電にもなるわけです。ですから、遮熱塗料を塗らない方が良い明確な理由がないのです。
例えば、一般の塗料が10年持つとして遮熱塗料が5年しか持たないのであれば考える必要があるかもしれませんが、耐久性が半減するというデータはありません。
遮熱塗料のシェアも年々増加していることから見ても、遮熱塗料を塗って地球温暖化の抑止に少しでも貢献することの重要性も考えられてはいかがかでしょうか。
遮熱塗料を否定する理由
このように、遮熱塗料を否定する明確な理由がない中で遮熱塗料を否定する業者がなぜ居るのか?ですが、考えられる理由として、
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遮熱塗料を扱っていない
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遮熱塗料を仕入れることが出来ない
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遮熱塗料は一般塗料よりも高価
などがあげられます。
そもそも遮熱塗料を扱っていない業者は、遮熱塗料に詳しくないのですから売ることが出来ません。また仕入れルートも確保できていない可能性があります。
大同防水が扱っている遮熱塗料は一般の塗料販売店ではないルートから仕入れていますから想像が付きます。また遮熱塗料は一般塗料よりも高価なので、仕入れに必要な資金が大きくなります。
このような理由から遮熱塗料を否定する業者が存在するのではないかと思われます。
どちらが正解なのかということよりも、まず提案内容が誰の立場に沿った提案なのかが重要ではないでしょうか?
業者の立場で提案されるサービスや商品はお客様にとって良いサービスや商品ではないと思います。