
保証はいくら長くても、その会社が倒産してしまえば終わりです。リフォームかし保険は事業者が倒産しても修繕に必要な工事費用がおりる保険です。
企業存続率というデータがあるのをご存じでしょうか?起業して5年後には85%の企業が倒産し、10年後には94%の企業が倒産し、20年後には99.7%の企業が倒産しています。
このことから、保険期間が5年間であっても、リフォームかし保険に加入しておくと安心材料になると言えるのではないかと思います。
外壁塗装の10年保証、会社が倒産したらどうなるの?
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お答えします。保証をしている会社が倒産してしまったら保証書は無効になります。
会社自体がなくなるので社員は一人もいなくなりますから、アフター対応のしようがありません。
ですから、10年保証なら、その会社が発行日より向こう10年間は健在である必要があります。
大手企業が発行する保証書でもない限りは、倒産するリスクがある中小零細企業の発行する保証書は、若干信ぴょう性が低くなります。
じゃあ他に何か対策はないのか?ということですが、対策はあります。最も安心できるのは、保証ではなく保険ですよね。
リフォーム瑕疵保険とは?
動画参照元:一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会
保証書を発行した会社が倒産しても保証が受けられたらいいのに・・・というニーズに答えてくれるのがリフォーム瑕疵(かし)保険です。
簡単に言いますと、リフォーム工事施工中に第3者の一級建築士が検査をしてくれ、検査に合格すれば5年間の保険に入れるというものです。
例えば外壁塗装工事をする場合でリフォーム瑕疵保険に加入しておけば、万が一雨漏りしてしまった場合でも、保険で修繕費用が出るので安心です。
具体的に言うと、例えばシーリング工事をした場合。シーリングは雨水の浸入を防止する部分ですから、シーリングが切れて雨漏りしてしまった場合は保険で修理できるわけです。
外壁のシーリングを打ち替えるためには足場が必要ですから、足場代を仮に15万とし、シーリングを打ち替える費用を仮に10万とすれば、合計25万修理費用がかかるので、実費では難しいですよね。
さらにリフォーム瑕疵保険では、シーリングの打ち替えのみならず、被害を受けた構造体や内装の現状復旧工事も対象になりますので、補てんされる額はもっと高額になります。
いかがでしょうか?このように外壁塗装工事をする場合や、屋根を葺き替える場合、あるいは防水工事を行う場合に併せて、リフォーム瑕疵保険に加入しておけば安心できるのです。
リフォームかし保険費用はいくら?
工事総額が150万の外壁塗装工事をした場合と仮定して、リフォーム瑕疵保険にかかる費用についてご説明します。

*JIOリフォームかし保険費用より抜粋
工事請負金額が150万なので、上図の100万円超200万円以下に該当しますので、保険料は22,900となります。また保険金の支払い限度額は200万が上限となります。
次に検査費用です。

*JIOリフォームかし保険費用より抜粋
工事請負金額が150万なので、上図の100万円超300万円以下に該当しますので、検査料は14,100となります。この場合の検査のタイミングは完了検査なので、例えばベランダの防水工事を含む場合で、中間検査と完了検査の2回で申し込む場合は、A+B=13,500+14,100 計27,600が検査料となります。
但し、防水工事を含む場合でも、施工中の写真を提出すれば中間検査は免除できるので、Bの完了検査のみで良いと思います。
従って、リフォームかし保険にかかる費用は、保険料22,900+検査費用14,100=37,000(税込)となります。
37,000で5年間の保険が付いてきて、第3者の一級建築士の検査が受けられるのですからお得ですよね。
ただし、すべての業者がリフォームかし保険を使えるわけではないので注意が必要です。リフォームかし保険を利用するためには、事業者は事前に保険法人の登録事業者になっておく必要があり、当然ながら審査を受け合格した事業者のみが保険を使える仕組みになっております。
こちらのリストでは、リフォームかし保険に申し込んだ利用実績も業者毎にわかりますので、業者選びの参考にしてください。
リフォームかし保険の申し込みの流れ
リフォームかし保険の申し込み手続きは大同防水が申請をいたしますので、ご契約前にリフォームかし保険希望とお申し付けください。

リフォームかし保険の仕組み

まとめ
リフォームかし保険に加入すれば、工事中に第三者の検査が受けられ、引き渡し後に外壁・屋根・シーリング工事などの第三者保証が5年間付与される。万が一瑕疵が発見されれば保険で無償補修ができる