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外壁塗装工事の原価と内訳

代表:品川真一

インターネットで塗装業者を検索すると、「外壁塗装工事1式598,000円!」とか、「398,000円!」などという激安の広告も目にします。

もしあなたが「この価格で塗装できるならお得だわ♪」と思っているなら危険です。しっかりと施工をする塗装店なら絶対にあり得ない価格だからです。

このページでは、塗装業の原価と内訳を元に、598,000円の外壁塗装がいかにおかしいかを説明していきます。

外壁塗装工事の原価と内訳

「外壁塗装工事1式598,000円!」の価格が、いかにおかしいかを外壁塗装工事の原価と内訳を説明しながら解説します。

下の円グラフは、当社の外壁塗装工事の原価比率と内訳です。私の知る限り、他の地域で長続きしている塗装店は、だいたいこのような内訳になっています。

これを仮に工事代金が598,000円の場合で計算すると、

・足場代15%:89,700円
・材料費20%:119,600円
・人件費30%:179,400円
・利益+営業経費35%:209,300円

このような内訳になります。ここで、工事品質に大きく関わってくる項目は足場代(15%)と人件費(30%)の部分です。耐久性や機能性に関わるのは、材料費(20%)の部分です。

では、足場代(15%)と人件費(30%)に注目して、外壁塗装工事にどんな工種が何人くらい必要か?また、598,000円の場合の日当はいくらくらいになるのか?を計算していきます。

外壁塗装工事に必要な職人の人数と日当

仮に、一般的な戸建て35坪程度の2階建て、サイディング外壁を塗装するとします。その場合、工事に必要な職人の人数と日当を求めてみましょう。

日当は、工事代金が598,000円の場合で計算した、足場代15%:89,700円、人件費30%:179,400円で計算します。

足場を組み立てる鳶(とび)工の日当

まず足場を組み立てる際は鳶工2~3人工、解体にも2~3人工必要です。一般的に2人で足場を組んでいき、1人が運搬役です。

組み立てに3人ペアで1日、解体に3人ペアで1日ですから、合計6人工が必要です。

※人工とは、1人の職人が1日に働く作業量の単位のことをいいます

以上のことから、鳶1人あたりの日当は89,700÷6=14,950円/ということになります。

物理的には2人でできないことはありませんが、相当な施工スピードと気力が必要になり、物損事故が発生する確率も高くなるので3人ペアが理想です。

雑工、シーリング工、塗装工の日当

足場を組み立てる際、妨げになるカーポートの屋根や波板などを一旦取り外す雑工が1人必要になります。一旦取り外して復旧するので2人工ですね。

次に、シーリングを打ち替えるシーリング工が3~4人工必要です。そして、塗装工が13~15人工といったところが標準だと思います。

雑工2人工+シーリング工4人工+塗装工14人工=20人工

ここから1人当たりの職人の日当を計算すると、179,000円÷20人工=8,950円になります。

22日間働いたとしても、月給196,900円ということです。この数字は業界の給料相場としては低めです。

安い価格のしわ寄せはどこに表れるか?

工事代金が598,000円の場合、鳶工の日当14,950円、塗装工などの日当8,950円と説明しました。

これは業界の相場として低めです。腕のいい職人は、まずこの金額では働きません。この金額で施工している塗装店は、材料費と人件費を抑えるしかなくなります。

では、材料費と人件費を抑えるとは、具体的にどういうことなのかを説明いたします。

人件費を抑える

人件費を抑えるために考えられることは、以下の通りです。

・経験の浅い職人が施工する
・仕事量を減らすために手抜きをする(3回塗るところを2回しか塗らない等)
・現場監督を付けずに職人の裁量に任せる

材料費を抑える

材料費を抑えるために考えられることは、以下の通りです。

・今は使わないような安い塗料を使う
・塗料を必要以上に薄める
・手抜きをする(3回塗るところを2回しか塗らない等)

売値と利益

「もう少し安くなりませんか?」と値交渉される方がいらっしゃいます。これは言い換えれば、うちの家を塗装して倒産しなさいと言っているようなもの、と言ったら過言かもしれませんが同じことです。

利益と聞けばあまり良いイメージがないかもしれません。しかし、利益=丸儲けではありません。社長だけでなく事務員や営業担当、現場監督などの給料が必要です。

事務所の家賃、電話代、パソコンや複合機もあります。電気や水道、営業車両やガソリン代、車検や保険代、駐車場費、広告宣伝費もかかります。

これらの固定費はすべて利益から支払われるものですから、利益がないと会社は成り立ちません。塗装業界は、少なくとも粗利益で最低35%程度は必要になります。

例えば100万円の工事であれば、最低35万円は粗利益が出なければ会社は、赤字になるということです。

仮に100万円の工事を10万円値引きしたとします。

原価が65万円とすると、100万円-65万円=粗利益は35万円。

10%値引きした90万円の場合は、90万円-65万円=粗利益は25万円。

売値が100万円から90万円になると、粗利益が35万円→25万円になります。

売値が10%の値下げでも、粗利益は実は28%も下がっています。これは会社としては死活問題ですよね。

建築土木の世界は未だにどんぶり勘定が多いです。工事金額が大きいので「少々値引きしても大丈夫だろう…」と錯覚しているだけで、実は大変なことに気づいていないのです。

極端なことを言えば、工事金額が1億円だとします。10%値引きすると9,000万円ですね。1,000万円というあり得ない値引き額ですが、9,000万円あるから大丈夫だろうと錯覚してしまうのです。

ですから、簡単に10%も値引きするような業者は信用になりません。経営状況が悪いか、計画倒産するつもりか、単純に計算が出来ないかのどれかです。

少しでも安くなれば嬉しいのは誰でもそうですよね。でも、安くしてくれたからといって直ぐに不具合が出たり、施工会社の倒産により保証が意味のないものになってしまったりすると本末転倒です。

一番大切なのは、工事が終わってお金を支払った後でも、何かあれば面倒を見てくれるか?くれないか?ではないでしょうか。そのため、弊社では10年保証を付けています。

弊社の保証に関する考えは、こちらにまとめています。⇒ 戸建ての塗装工事の保証期間について

まとめ

「外壁塗装工事1式598,000円!」などの安すぎる塗装店は危険です。

工事代金の内訳は、足場代15%、材料費20%、人件費30%、利益+営業経費35%が一般的です。この内訳を598,000円に当てはめ日当計算すると、以下のようになり、業界の給料相場としては低めです。

・鳶1人あたりの日当:14,950円
・塗装工、シーリング工など1人あたりの日当:8,950円

業界の給料相場としては低めなため、人件費を抑える、材料費を抑える、などしわ寄せが出てきます。

その結果、安い材料を使ったり、手抜きなどの品質が低い施工になる可能性が高くなります。

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